学校の休校処置を悪用してスペイン旅行し新型コロナに感染、
さらに帰国時の検疫で待機要請があったのに無視して、
バスや国内便航空を乗り継いで帰宅。
こんな背徳行為を誰が許した。
毎日新聞の記事から
沖縄でスペイン帰りの10代女性が感染 成田空港で検査、陽性反応も無症状
感染者は10代の中高生です。スペイン旅行から帰国した時に
成田空港の検疫で検査されて結果を待つように要請されたのにもかかわらず、
それを無視してバスで羽田に移動し空路で沖縄まで戻りました。
これだけでも問題行動ですが、本人の意志と言うよりも、
同行した大人たちに促されたのでしょう。
さらに問題なのは感染者がスペイン旅行に出発したのは
13日で学校は休校処置中です。
休校処置はウイルス感染拡大を防止するために
自宅隔離要請付きの処置だったはずです。
「趣旨への理解が足りなかったことで非常に残念」
と沖縄県教育長が嘆いていますが、
旅行に連れて行った家族親戚が愚か者集団だったと言わざるを得ません。
だって、新型コロナウイルス感染を防ぐために休校しているのに、
わざわざ日本よりも感染が拡大し感染者が増えているスペインに旅行し、
しっかりと新型コロナウイルスに感染して帰ってきたのですから。
しかも感染したままバスや飛行機を使って帰宅するというおまけ付き。
参考
沖縄タイムス:「休校中にスペイン旅行 沖縄県「休校の趣旨が理解されず残念」」
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/550017
この家族は責められて当然の行動をとっていますが、
全責任を問うのは無理な状況があります。
一行が訪れていたのは政府が入国制限対象地域に指定し、
訪問者全員に新型コロナ感染検査を実施していたスペインのマドリード。
成田空港検疫所は検査結果が出るまで一行に空港内待機を要請しました。
要請はあくまで「お願いベース」で強制力はありません。
乗り継ぎ便が決まっていたことが、要請を無視した大きな要因と見られます。
検査結果が判明したのは到着後半日ほど経った午後11頃で、
要請に従えば一行は空港内の指定スペースでほぼ1日待機しなければならず、
乗り継ぎ便をキャンセルする必要があった。
航空便変更や宿泊費用は自腹で、さらに検査で陰性でも、
14日間の自宅などでの待機が必要となります。
公共交通機関を使わなければ帰宅できない今回のような事例は、
14日分の宿泊費用も自腹で負担しなければならない可能性もありました。
一行が帰宅を急いだのにも「盗人にも三分の理」があったようです。
参考
沖縄タイムス:「飛行機代、宿泊費の「自腹」が負担に? 新型コロナ、強制力ない空港待機 沖縄に再び緊張感」
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/550016
休校処置中に海外旅行に行ったこと。
旅行先に入国制限対象地域を選んだこと。
これが最大の問題点です。
バスや飛行機に乗り合わせた他人に感染させていたら、
どう責任を取るつもりなんでしょうか?
バスや飛行機は消毒しなくてはいけませんが、
その費用を負担する覚悟はあるんでしょうか?
厚生労働省は成田空港検疫所での検査結果を待たずに空港内を出た行為は
「検疫法13条に基づく検査を拒んだという解釈も可能」とし、
女性や同行した家族らが同法に抵触する可能性を示唆しました。
空港での待機に伴い無料で過ごせる環境は確保するが、
便変更に伴う航空券代やホテル代については補助する考えはないとのことです。
参考
沖縄タイムス:「休校中にスペイン旅行の家族、検疫法に抵触か 成田で検査結果待たずに沖縄へ出発」
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/550662
仕事や旅行で入国制限対象地域に行く人はいると思いますが、
帰国後に14日間隔離する場所を確保しているかどうかは確認すべきですね。
もちろん確保できていなければ出国を許可しないということです。
日本に残っている我々は日本での感染拡大を防ぐため、
出来る限りのことを実行しましょう。
まだ感染していない人は
感染防止対策を徹底しましょう。
マスクをする
手洗い
うがい
が重要ですね。
マスクが不足していますが、マスクがない時には
頻繁に(1時間に1回以上)手洗い、うがいを実施しましょう。
不要不急の外出をしない、なるべく人混みを避けるのも実践しましょう。
よく寝てよく食べて、免疫力を高めることも大切です。
パニックにならずに、冷静に対応しましょう。
正しく怖がるのが肝要です。