トランプは”中国ウイルス”と呼び、
ポンペオは”武漢で発生した大量の証拠がある”と宣言
これに対して中国は。。。。
”大量の証拠”があると主張しています。
実際の証拠を示しているわけでは無いので、
信憑性を巡っての評価はいろいろあるようです。
アメリカ合衆国ニューヨークに拠点を置く中国語メディア:多維新聞は
次のような記事を掲載しました。
[多維新聞] “大量证据”恶名昭彰 美国是吹哨人还是造谣者
拙訳はこちら
[多維新聞] ”大量の証拠”はある! 米国は通報者かデマ発信者か?
多維新聞は証拠の存在には疑いを持っているようです。
米国でも新型コロナが大流行し、
感染者数も死亡者数も世界一になってしまいました。
新型コロナ対策による景気後退で失業者も大幅に増え、
今年は大統領選挙の年なので、再選をかけるトランプ政権は、
敵を外に作って国民の目を外に向けようとしていると、
多維新聞は見ているようです。
記事によると、”大量の証拠がある”としたのは、今回が初めてではありません。
2003年の第二次湾岸戦争がよく知られている”大量の証拠”の事例でした。
大量殺戮兵器を持っている”大量の証拠”がある主張して、
ところが大量殺傷兵器を見つけることはできませんでした。
それどころか、イスラム国(ISIS)の勃興を許し、
世界中をテロの恐怖に陥れました。
8年間で米軍の死者だけでも9000人以上を出し大損害を受けています。
結局大量殺傷兵器の存在はうやむやにされたままです。
存在しなかった”大量殺傷兵器”を、”信頼できる事実”に見せかけるために、
当時のブッシュ政権高官が大量の証拠があると言い続け、
大統領であるブッシュや同盟国を欺いた前例があります。
政権高官が誰かは記事を読んでください。
多維新聞の記事は、今回の新型コロナ中国で発生の”大量の証拠”は、
第二次湾岸戦争の時の大量殺傷兵器存在の”大量の証拠”と同じだと暗に行っています。
トランプ政権が確かな証拠を持っていて、
まもなく世界に向けて公表するのか、
それとも実はそんな証拠は無いのか、
信じるも信じないも貴方次第です。
しかし、米国が中国を非難しているのも
新型コロナウイルスの起源のことだけではありません。
自由亜州電台(RFA)が報じているように、
世界中で新型コロナが大流行している隙を狙って、
中国人民解放軍が活発に活動していることに、
米国が警戒しています。
[自由亜州電台] 美国总统、国务卿、防长接二连三挞伐中国
拙訳はこちら
[自由亜州電台] 米国大統領、国務長官、国防長官が次々と中国を非難
日本にとっても対岸の火事ではありません。
中国はすでに南沙群島の領有を既成事実化していますが、
この後尖閣諸島の占領に向かうのか、
一気に台湾を占領して太平洋の覇権をとりに行くのか、
どちらにしてもトランプ政権は警戒し、品案を続けています。
中国が新型コロナウイルス流行の初期に情報を隠したとして、
米国国内だけで無く、英仏独など欧州各国も
中国に賠償請求する動きも出ており、
コロナ後の世界情勢がどうなるのか、
しっかりと見極めていかないと、
激動の中で翻弄されることになります。
日本メディアの報道だけでなく、
世界のニュースにも目を向けなくてはいけませんね。
<関連する中国語ニュース(拙訳)>
yellowbigwizard.blogspot.com