李文亮って誰?という人もいるでしょう
初めて新型コロナ肺炎を報告した武漢の医師です。
上院議員が中国大使館前の道路を「李文亮広場」変更する法案を提出。
中国の反応は。。。。。。
米中対立というよりも米国が煽ってる感のする事件が続きます。
自由亜州電台の記事によると、
米国議員が、中国人排除や嫌がらせの提案を提出したと報じています。
[自由亜州電台]李文亮广场?美国国会针对中国的敌意加深
拙訳はこちら
[自由亜州電台]李文亮広場だと?米国議会は中国への敵意を深めている
記事によると、共和党上院議員トム・コットン、テッド・クルーズ、チャック・グラスリー、ジョシュ・ホーリーが5月7日にトランプ大統領に素環を送り、
非移民就労ビザの引き締めを継続し、投資移民ビザ、非移民就労60日ビザ、H1B,H2Bビザ、大学卒業生へのOPTビザの
発給停止を呼び掛けたそうです。
この呼びかけは中国人を名指ししているわけではありませんが、
2019年実績で、投資移民ビザ受給者の45%、H1Bビザ申請者の10%を中国人が占めており、
このビザ対策が実施されれば、相当数の中国人が影響を受けると予想されています。
提案した上院議員は
「米国大統領トランプは米国労働者の労働機会は移民によって奪われていると考えている。失業率が高いままなのは、貿易赤字のためであり、米国製造業の雇用機会の流出によるもの」
と述べています。
ビザ対策はアメリカで働く外国人を制限するだけでなく、
アメリカに留学する学生も制限することになります。
MITはとっくに中国人留学生の受け入れを停止してますね。
日本も新型コロナの流行で国際間の流通が停滞していることから、
中国の工場を日本に移転する場合の費用を補填することで、
日本回帰を促しています。
ビザ関係以外にもう一つ法案が出されています。
ワシントンにある中国大使館の前を走る道路を
「李文亮広場」と改名するというもの。
李文亮は中国湖北省武漢市の武漢市中央病院に勤務していた医師で、
2019年12月30日に勤務先の病院で
SARSに似たウイルスに感染した患者を発見し、
WeChatで友人に向け
「華南海鮮市場で7人のSARS感染者が確認された」と
発進した医師です。
発信された事例なのですが、
これは中国政府によって握り潰され、
「虚偽の内容をネットに掲載した」として、
1月3日に懲戒書に署名させられ、訓戒処分されました。
もし中国政府がこのとき李文亮医師を処罰せずに、
新型コロナウイルスのことを公表していれば、
世界中が感染症に苦しむことはなかったと言われています。
その後李文亮医師は新型コロナに感染発症し、
2月7日に亡くなりました。
中国共産党にとっては李文亮の名前は、
新型コロナ感染症の大流行が中国の責任であることを証明する象徴の様なもの、
その名前を駐米中国大使館前の道路の名前にしようとするのですから、
中国政府も落ち着いて居られないでしょう。
記者のコメントが出されました。
[环球网]胡锡进:美议员想用"李文亮广场"气中国 当热闹看看
拙訳はこちら
[环球网]”李文亮広場”と改名するのは中国を怒らせたいのか
環球時報の1記者のコメントという形を取って居ますが、
これは中国を怒らせたいだけだ、
見て見ぬふりをすべきだ、
西側の世論環境と中国国内のそれは違う、
などかなり苦しい言い繕いが続きます。
李文亮医師がなくなったときには、
中国国内はもちろん、香港台湾でも追悼の集会が開かれ、
中国共産党への非難の声が広がっただけに、
再燃しない様にするのに必死の様です。
アメリカとしてはむしろ再燃させたいのですから、
これからの米中の立ち会いから目が離せません。
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