マスク外交と戦狼外交を使い分けながら、欧州やアフリカ諸国に浸透を図る中国。
中国は派遣国として世界秩序のリーダーとなっていくのか?
20世紀の覇者アメリカは徹底的に中国を叩いているが、
19世紀の覇者欧州は中国をどう見てる?
日本でも報じられているように、アメリカ・トランプ政権の中国叩きは、
新型コロナ感染症が流行している中でも、
静かになるどころか、ますます激しくなっているように思えます。
日本にも賛否両論があると思いますが、
欧州はどの様に見ているのでしょうか?
ドイツに拠点を置く中国語メディア「徳国之声」が、
(徳国は中国語でドイツのこと)
どいつメディアの声を集めた記事を発表していました。
[徳国之声]德语媒体:超级大国?中国还不够格
拙訳はこちら
[徳国之声]欧州の観点:中国は超大国か?まだその器では無いか?
新型コロナが流行する中で、中国がマスク外交と称する、
医療機器贈与〈販売〉を通じたイメージアップ戦略や、
欧州各国は中国にうんざりしています。
ところが欧州の一部の国は中国の一帯一路の投資で潤っており、
これらの国々は中国から離れることは考えられないようです。
記事によれば、欧州は中国が大国であることは認めていますが、
覇権を持った超大国だと思っているのでしょうか?
答えはNOです。
その理由として、
覇権国家は経済や軍事のハードパワーだけでなく、
ソフトパワー、つまり国家としての魅力が必要であるが、
中国にはそれが無い、少なくとも欧州においては、と結論してます。
「敵にあらず、友にあらず」
これが欧州が米中に対する態度のようです。
欧州の態度は米中どちらかを選ぶ段階ではなく、
両方を等間隔で眺めている状態なんですね。
欧州は地理的にもアメリカとは大西洋を挟んで離れていますし、
中国とはユーラシア大陸の西端と東端で離れているからできることでしょう。
これに対して日本は、中国とは隣国の関係ですし、
アメリカとは太平洋を挟んで離れてはいるものの、
日本国民と領土の安全を米軍に頼っており、
政治的にも経済的にも”等距離”をとりたくても、
どちらとも密着した状態になってしまいます。
財界と文科族は親中派とされていますが、それは勘違いです。
財界は利益を中国に頼っているし、文科族は中国人留学生に学校運営を頼っていて、
中国には全く頭が上がらない媚中派というのが正確でしょう。
中国につくか、アメリカにつくか、意見はいろいろあると思いますが、
私は現在の状況ならアメリカにつくべきだと思ってます。
南シナ海の南沙群島、西沙群島への行政区設置、
日本国内での、中国政府の指示と思われる中国人の集団行動、
ここ数年らいの中国の行動は目に余るものがあり、
日本人が」このままヘラヘラしていたらエスカレートする一方です。
日本単独ではどうにもなりませんが、
中国の目を覚まさせることが重要でしょう。
台湾周辺や南シナ海ではきな臭い匂いがしますし、
局地的な武力衝突でも無い限り、
中国が南シナ海を”放棄”するとは思えません。
私は鄧小平のような人が主席なら良いかなと思ってます。
最も”韜光養晦”を唱えたのが鄧小平ですから、
衰退の一途を辿る日本はすぐに餌食になるだけかもしれませんが。
何れにしても、どっちつかずの態度は身を滅ぼします。
<参考ニュース>
[多維新聞]米軍艦が台湾海峡で頻繁に活動 北京は台湾問題の適切な処理を希望
中国語ニュースの翻訳版をこちらで掲載中
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