5月20日の米中戦争
トランプがTwitterで口撃の口火を切った、
「中国の無能が大量殺戮を起こした」
中国外交部の超立堅がすぐに反論
「米国は事実をねじ曲げ、責任を押し付けるな!」
トランプ大統領は就任以来、中国叩きが激しかったのですが、
中国叩きの激しさが増してきました。
5月20日のトランプ大統領のツイートは反響を呼びました。
私もトランプ大統領をフォローしているので、
このツイートはリアルタイムで見ましたが、
”wacko”や”dope”の意味がわからず辞書を引いてしまいました。
無茶苦茶ひどい言葉ですね!
ツイートを見た人は多いと思いますが、
日本のメディアではツイートの一部を、しかもかなり優しく訳してただけでした。
そんなトランプ大統領のツイートですが、海外でも反響が大きく、
色々なメディアで報じられていました。
その中で、ドイツに拠点を置く「徳国之声」の記事と、
(徳国は中国語でドイツのこと)
中国の「百度新聞」記事を紹介します。
[徳国之声]特朗普发推:中国“无能”导致“全球范围人员死亡”
拙訳
[百度新聞]特朗普再甩锅 称“中国的无能”导致全球范围人员死亡
拙訳
徳国之声にはトランプさんのツイートが掲載されていました。
徳国之声の訳文にもツイートの日本語訳も掲載しましたが、
私なりに訳すとこうなります。
「中国の狂人ども(wacko)は、数十万人もの人々を殺したウイルスについて、中国以外の全ての人を非難する声明を発表した。世界中に広がる大量殺戮をしたのは”中国の無能さ”だということを、この間抜け野郎に教えてやってくれ!」
英語に詳しい方に添削していただけるとありがたいのですが、
私なりにトランプ氏のツイートを読み解くと、この日本語訳になるのですが、
日本メディアの訳文はかなりオブラートに包んだ表現になってるように思います。
徳国之声の記事は米中から等距離に離れて眺めているような内容で、
今までのトラン氏の中国叩きの例をあげて、
今回のトランプ氏のツイートを”曖昧な威嚇(脅し)”という表現で、
根拠をしっかり示していないことをチクッと刺してます。
中国側の反論として外交部報道官の超立堅報道官の会見を紹介していますが、
当たり障りのない内容しか紹介していません。
超立堅報道官の会見内容は、百度新聞の記事を見る方が
ニュアンスがしっかり伝わります。
記事の題名からして挑発的でしょ。
原文では甩锅 という言葉を使っており、
これは「過ちを他人に押し付けるという」意味のネット語です。
超立堅報道官は、
「米国の行動は、事実をねじ曲げ、責任を放棄し、責任を他人になすりつけ、国際的な新型コロナウイルスに対する協力を破壊している」
「責任を回避するのではなく、新型コロナ感染症との闘いに専念するように要求する」
かなり強く反論しています。
超立堅報道官の反論はいつもながら激しく、
トランプ大統領に一歩も譲ってませんね。
Big Mouth Zhao(超)の称号を与えてもいいのでは。
日本にもこれくらい言ってくれる官房長官がいてもいいのにと思います。
しかし、口撃の応酬だけで済んでくれればいいのですが、
米中間はかなりきな臭いですからね、
武力衝突になったときどちらに味方するのか決めておいた方がいいですね。
中立派ゆるされませんよ。
<参考ニュース>
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完全な対訳ではありませんが、
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