黄大仙の blog

何にでも首を突っ込みたがる好奇心旺盛なOJISANブログです。

中国の次の標的は台湾侵攻、祖国統一へ向けて《反分裂国家法》シンポジウム開催

全人代で香港への国家安全法導入が採択された

その翌日には北京で《反分裂国家法》シンポジウムが開催された、

これは台湾武力侵攻に法的根拠を与える法律

同日にはCCTVで「1958金門島砲撃」放映開始

X-Dayが近づいている?

f:id:deepredrose:20200621082007j:plain



 

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

香港の国家安全法導入が全人代で採択され、

国際社会がトランプの「強力な行動」に注目し、

香港の行く末を案じている間に、

当の中国は「香港のことは過去のこと」とばかりに、

台湾武力統一を語り始めています。

香港が自治を失った5月28日の翌日の29日に、

北京で《反分裂国家法》シンポジウムが開かれ、

中国本土はもちろん台湾からも参加者がありました。

中国国営通信社の新華社が北京支局から中国本土の学者の意見を、

台北支局から台湾学者の意見を報道しました。

 

記事では最初に《反分裂国家法》が制定された背景を簡単に紹介しています。

《反分裂国家法》は2005年3月14日に全人代で採択され、

即日当時の国家主席胡錦濤の署名を持って施行されました。

今年で施行15周年になります。

《反分裂国家法》は台湾が独立を宣言した場合に、

非平和的方式をとることを認めたもので、

武力投入の法的根拠になっています。

このために《反分裂国家法》は台湾独立勢力を封じ込め、

両岸関係の平和的発展に重要な役割を果たして来たと解説しています。

この後、3名の中国本土の学者の意見を載せていますが、

総じて《反分裂国家法》は一国二制度を検事し、

祖国統一を実現するための重要な要素になっているとしています。

3名の意見ともに台湾の蔡英文政権を意識してか、

武力侵攻もありうるということを匂わせるコメントとなっており、

特に「太鼓を鳴らすには重い槌が必要」というコメントは、

台湾独立勢力を叩きのめして祖国統一を実現するという強い意志を示している様に思えます。

シンポジウムに出席した台湾の学者のコメントはどうでしょうか?

<新華社>台湾の学者:《反分裂国家法》シンポジウムは”台湾独立”への深刻な警告 - 黄大仙の blog


少しややこしいかもしれませんが、

この記事も北京で開かれた《反分裂国家法》シンポジウムの記事で、

シンポジウムに参加した台湾人学者のコメントを紹介しています。

北京で開催されるシンポジウムに参加するくらいですから、

台湾人と言っても北京寄りのコメントをするのは、容易に想像できますね。

こちらの記事も3名の台湾人学者のコメントを紹介していますが、

いずれも台湾独立勢力は行き詰まりを見せており、

独立を実行するかもしれないが、そんなことをすれば厳しく罰せられると警告しています。
 
中国本土の学者よりも台湾学者の方が、

台湾独立勢力に厳しいことを言っています。

それくらい厳しいことを言わないと、

あとで共産党から厳しい懲罰を受けるかもしれないから当然なのですが。

さて、同じ新華社の報道で、同じシンポジウムの記事なのに、

北京支局の記事次には「一国二制度」が何度か出てくるのに、

台北支局の記事には全く出てこないことが気になります。

私の見落としでは無いと思いますが、あなたも確認してみてください。


一国二制度”という言葉は香港で有名になりましたし、

香港のことだと思っている人も多いかもしれませんが、

本来は台湾を平和的に統一するために考え出された制度です。

香港・マカオが先に適応されていて、

特に香港で一国二制度による強固な自治を見せていれば、

台湾も一国二制度を受け入れる可能性もあったんですが、

昨年の「反送中」デモ(逃亡犯条例改正反対デモ)の影響で、

台湾独立派が力を盛り返し、

先日の香港の国家安全法導入で、

一国二制度が骨抜きになったと解釈され、

台湾独立の機運は高まっている様に見えます。

中国政府が全人代終了の翌日に《反分裂国家法》シンポジウム開催も、

偶然だなんて思うほど世間知らずの人はいませんね。

中国共産党はもう次の台湾武力統一に向けて、

中国内の世論を喚起し、準備を始めているんです。


中国本土と台湾の学者のコメントは紹介しましたが、

シンポジウムに参加していた中国人民解放軍の幹部のコメントが

アメリカに拠点を置く多維新聞で紹介され知ました。

こちらの翻訳文を読んでみてください。

中国の本気度がわかると思います。

<多維新聞>台湾独立を剣で指す 人民解放軍トップは国家統一に武力行使を排除しない - 黄大仙の blog



<参考ニュース>

トランプ大統領:香港の特別待遇取消し、中国の反応は!? - 黄大仙の blog

 

航行の自由作戦台湾海峡を航行 グァムからは戦略爆撃機も - 黄大仙の blog

 

新型コロナは中国で発生 米国は証拠をつかんでいるのか? デマ発信者か? - 黄大仙の blog  中国語ニュースの翻訳版をこちらで掲載中
日本メディアとは異なる目線のニュースにも触れましょう。
完全な対訳ではありませんが、
間違いの指摘は大感謝いたします。

世界のニュースに触れる 何が起きてるか