米中2国間の旅客便が完全になくなる?
普段は強気の趙立堅報道官のトーンが低い
何が起きた?
米中間のフライトを停止すると発表しました。
ちょっと唐突な感のある発表ですが、
何があったのでしょう?
最近の米中対立の一環なのでしょうか?
アメリカ政府管轄の中国語メディア「美国之音」の記事を見ると、
[美国之音]美国回应中国限航令,计划禁止中国客机飞美
翻訳版
3月26日から中国向けフライトを停止していました。
6月から再開を目指して中国民航局に申請を出していましたが、
全く回答が無く、
中国の航空会社が運行するアメリカ便を停止するとしたものです。
対象となる虚空会社を見ると、
中国国際航空、首都航空、東方航空、南方航空、海南航空、厦門航空など
結構たくさん旅客便が飛んでいるんですね。
私もこれらの航空会社のフライトに乗ったことがあります。
(ほとんど中国国内便ですが)
数年前までは「2-3時間の遅れは遅れたうちに入らない」と毅然と答えるぐらい、
遅れるのが当たり前の中国航空会社でしたが、
国際便は比較的時間通りに飛ぶことが、ちょっと多かったかなと思います。
今はきっと時間通りに飛んでいることでしょう(知らんけど)
話を元に戻すと、
新型コロナウイルス流行拡大抑制のため、
アメリカの航空会社は2月に中国との間のフライトを全面的に呈しました。
その後3月11日にWHOがパンデミックを宣言したのに合わせ、
中国民航局は海外との人の往来を制限するために、
一社1路線を週1便に制限する政策を取りました。
中国ではこの政策を
「1つの国の、1つの航空会社が、1週に1つの路線の、1つのフライトを認める」
五个一政策(5つの1政策)と呼んでます。
アメリカは新型コロナ感染症流行がピークを超えたと自称しているので、
アメリカの航空会社の中国フライトを五个一政策にしたがって再開する様に、
中国民政局に申請していたのですが、何おの返事もなかったことで、
アメリカ当局が(報復として)として、
中国の航空会社のフライトを停止すると宣言しました。
私の個人的な意見ですが、
全然収まっている様に見えないのですが、気のせいでしょうか?
中国民航局が慎重になるのは当然じゃないでしょうか。
しかも最近は全米各地でデモと称したテロ活動が起きており、
あちこちで三密(集近閉)が起きています。
クラスタが発生しても不思議ではありませんね。
こんな状態ですから、当然中国からは反撃があるのだろうと思い、
中国内の記事を探してみたところ、
環球時報が趙立堅の会見を報じていました。
[環球時報]美国运输部暂停中美定期客运航班 外交部:进行严正交涉
翻訳版
[環球時報]米国運輸省 中米間定期旅客便運行停止 外交部:厳粛に交渉中
香港問題や、ウイルス起源問題の時の勢いがないですね。
どうしたのでしょうか。
中国民航局がアメリカ当局と問題の解決に向けて、
話し合っているとしています。
おそらく記者会見の時点でははっきりしていなかったのだと思いますが、
その後になって、アメリカがフライトの停止を少し緩和するという記事を
ロイターの記事を引用して人民日報が報じていました。
記事中には詳細は書かれていないため、
新しい情報が出たら紹介します。
最近は米中対立も緩和ムードになりましたかね?
<参考ニュース>
中国反撃開始!農産品輸入の停止 中国の主張は? 第一段階の貿易合意はどうなる? - 黄大仙の blog
中国全人代GDP成長率目標値示さず その狙いは? - 黄大仙の blog
アメリカが核実験再開を検討?! 騒がぬ日本、警戒する中国 - 黄大仙の blog
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