元カナダ政府高官など19名が連名で提出した書簡、
ファーウェイCEO孟晩舟を釈放しろと要求していた
受け取ったトルドー首相は要求を拒否。
「(カナダ)政府に政治的圧力をかけて思い通りのことをさせるには、カナダ人を無作為に拘束しさえすればいいと中国に示すことになる」
中国メディアの反応は?
トルドー首相宛の書簡に書かれていたのは、
「孟晩舟を釈放することで中国に囚われているコブリグとスペーバーを取り返せるかもしれない、このことはカナダの束縛を解き、政府に 「完全に自由な中国への戦略的アプローチを再構築する」チャンスを与える。」
こじつけたような理由で、孟晩舟と逮捕されたカナダ人との交換を提案しています。
書簡を出した19名は具体的な情報はありませんが、
「元最高裁判所裁判官、政党リーダー、連邦議員、ベテラン外交官など」
となっていますので、政府の重鎮だった人ばかりのようです。
このような重鎮が作成した書簡にしては、
孟晩舟を釈放すれば、逮捕されたカナダ人を取り返せるかもしれない、と曖昧な言い方をしています。
独断と偏見で言いますけど、
カナダの重鎮たちは中国政府に買収されているか、
トラップに掛かって脅されて動いているのでしょう。
孟晩舟を取り返したい中国政府にために、
19名が懸命に書簡を書いた様子が目に浮かぶようです。
これに対してトルドー首相は明確に拒否しました。
「書簡を提出したすぐれたカナダ国民を尊敬しているが、彼らとは意見が大きく異なる」と前置きしながら、
「中国であれ他の国であれ(カナダ)政府に政治的圧力をかけて思い通りのことをさせるには、少数のカナダ人を無作為に拘束しさえさえすればいいと中国に示すことになる」
「国外に居住したり、旅行したりする何百万人ものカナダ国民を危険にさらすことになる」
と言い切りました。
とても毅然とした態度だと思います。
もし日本だったらどうでしょうか?
過去には2010年に尖閣諸島海域で起きた、
中国漁船衝突事件があります。
日本は漁船の船長を逮捕勾留しましたが、
中国は「対抗として」準大手ゼネコン社員をスパイ容疑で逮捕勾留しました。
カナダが孟晩舟を拘束したら、中国はカナダ人をスパイ容疑で逮捕勾留した今回の事件と全く同じ構造です。
「処分保留」という意味不明の理由で中国人船長を釈放し、
中国に帰国させました。
日本に言う事を聞かせたかったら、
適当に日本人を逮捕勾留して日本政府を脅せば良い、と宣言したわけです。
これに対してトルドー首相の声明は素晴らしいですね。
もう一度書きましょう、
「中国であれ他の国であれ(カナダ)政府に政治的圧力をかけて思い通りのことをさせるには、少数のカナダ人を無作為に拘束しさえさえすればいいと中国に示すことになる」
「国外に居住したり、旅行したりする何百万人ものカナダ国民を危険にさらすことになる」
日本の首相もこのような人であって欲しいものです。
安倍首相はどうでしょうか?
トルドー首相の対応を取るか?
このような子件が起きて欲しくないのは当然なのですが、
尖閣諸島周辺はかなりキナ臭くなっていて、
日本の漁船が中国海警船に4時間にわたって追尾される事件も起きています。
尖閣諸島の地名変更のことで、中国の動きも強便になっていますし、
奄美大島沖で中国潜水艦が確認されたのも、
海底地形を測量しているのでしょう。
紛争が起きる前には小さな小競り合いが起こります。
尖閣諸島に中国人漁民が上陸し、それを警官が海上保安庁と協力して逮捕、
中国が日本人をスパイ容疑で逮捕拘束する。
中国政府は何も言わないが、日本政府が忖度して中国人を釈放するのを待つ。
このような情景が頭に浮かんできてしまいます。
そのようなことが起きたときには、
安倍首相やその後に続く首相たちには、
トルドー首相のような毅然とした態度で臨んで欲しいと思います。
私は上海にいたのですが、邦人逮捕のニュースは日本人の間ですぐに広がり、みんなが不安に駆られていました。
中国にいるときには、いつ人質外交の人柱になるか、リスク覚悟で暮らさないといけません。
(危機感はすぐに薄れて、すぐに普通の暮らしに戻りましたが)
これまで見てきたように、カナダでは(日本も欧米も)、
中国がカナダ人を逮捕したのは、
孟晩舟と交換するための人質外交だと思っているわけですが、
中国はどう報じているのでしょう?
中国も人質外交を認めているのでしょうか?
このブログ記事の最後に記載していますが、
中国外交部の趙立堅報道官の言葉として、
「孟晩舟事件は政治的事件なのだから、カナダの法務大臣がいつでも孟晩舟引き渡し手続きを停止できる権限がある。」
を紹介しています。
孟晩舟のことしか話していないのですが、
「政治的事件」と表現しているので、
孟晩舟を釈放すれば、カナダ人も釈放されるかもね、と言ってるようにも思えます。
考えすぎですかね?
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先月にはこう言ってます。
「カナダ人逮捕と孟晩舟事件とは関係ない、
なぜなら中国は法治国家で司法は独立しているから」
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[原題]<環球網>加拿大19名前政要联名致信要求释放孟晚舟,特鲁多还是拒绝了
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【環球網報道】
「私はこの書簡を書いた優秀なカナダ人を尊重するが、彼らの見解には同意しない」25日、カナダ首相トルドーは、19名の元カナダ政治家からの孟晩舟釈放を要請する書簡を受け取ったと表明したが、彼はこの要請を拒否した。
カナダ放送協会(CBC)は25日の報道によると、トルドーはインタビューで、「私はこの書簡を書いた傑出したカナダ人を尊重するが、彼らの見解には同意しない。彼らのやり方は間違っている。」トルドーはマイケル·コブリグ(Michael Kovrig)、マイケル·スペーバー(Michael Spavor)の窮地に「同情する」が、「カナダは彼ら2人の自由を確保するために、中国に頭を下げることはない。」と述べた。
これ以前のCCTV新聞の報道によると、カナダの元政治家たちは23日に連名でトルドー首相宛に書簡を出して、孟晩舟の釈放を要請し、「対中国戦略の再定義」を要求した。
カナダ元最高裁判所裁判官、政党リーダー、連邦議員、ベテラン外交官など19名が署名した書簡は23日に提出された。書簡には、アメリカの孟晩舟引渡し請求は疑いなくカナダを窮地に陥れるであろう、アメリカの要求を満足することは、中国の強い対立を招くことだと述べられていた。カナダ法務大臣は、いつでも引き渡し手続きを停止する合法的権限を持っている。孟晩舟の釈放はカナダへの引き渡し問題による圧力を解除し、これにより、カナダがカナダと中国の関係についての立場を十分に明確にすることが容易になる。
注目に値するのは、この連名書簡は2019年の中国大使ジョン·マッカラムの孟晩舟釈放の提案と近いようで、実際にはかなり異なっている。マッカラムの提案の出発点は、カナダと中国の正常な関係を回復することであり、連名書簡の出発点は「対中戦略の再定義」である。
書簡は、孟晩舟を釈放することで中国に囚われているコブリグとスペーバーを取り返せるかもしれない、このことはカナダの束縛を解き、政府に 「完全に自由な中国への戦略的アプローチを再構築する」チャンスを与える。「必要で強便な処置を取り、自身の利益を保護し促進する」「このことはカナダと中国の関係についてのカナダの立場を自由に決定し、宣言するための障害を取り除くことができる。」
コブリグとスペーバーは中国の国家安全保障を脅かす活動の嫌疑によって逮捕された。先日2人は、外国のために国家機密をスパイした疑いで、中国で起訴された。カナダは孟晩舟案件と2人のカナダ人が中国で犯した犯罪とを強引に結びつけた。
中国外交部報道官趙立堅は24日の定例記者会見で、孟晩舟事件についての中国の立場は明確で、これは深刻な政治的事件だ。例えカナダが司法案件だと言ったとしても、コブリグの妻が言っているように、「カナダの法務大臣には、いつでも孟晩舟引き渡し手続きを停止できる権限がある。」これは、カナダ政府が孟晩舟事件でカナダの法律に基づいて合法的に執行できる事を示している。
「我々は、カナダに法治精神を真剣に尊重し、中国の厳正な立場と懸念を真摯に受けとめ、政治操作を止め、すぐに孟晩舟を釈放して、彼女を無事に中国へ帰国させるよう再び要請する」
中国で逮捕されたコブリグとスペーバーの2人について、趙立堅は5月26日に2人のカナダ市民コブリグとスペーバーの案件のことは、中国は何度も立場を説明している。彼らは、中国の国家安全保障を脅かす活動の嫌疑により、中国司法機関は法に基づいて案件を扱い、法に基づいてカナダ市民の合法的な権利を保障する。中国は、カナダが法治の精神を真剣に尊重し、中国司法の主権を尊重し、無責任な言論を発表する事を止めるように要請すると述べている。
<環球網>加拿大19名前政要联名致信要求释放孟晚舟,特鲁多还是拒绝了
http*://bit.ly/2VHOooz
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