中国がまた領土紛争を起こしました。
相手はヒマラヤで中国とインドに挟まれた小国ブータン。
新たに中国が主権を主張し始めたのは、
ブータン東部のインドと接する地域。
中国の狙いはインド揺さぶりか。
ヒマラヤの地図を見ると、中国とインドの国境線が続く中に、
二つの国があるのに気づくと思います。
ネパールとブータン。
どちらの国も、中国とインドに挟まれ、
中国とインドとの緩衝地帯になっています。
面積3.8万平方キロメートル(九州とほぼ同じ)、
人口75.4万人(2018年)
北は中国、南と東西をインドに囲まれています。
中国が領有権を主張し始めたのは、
ブータン東部にあるサクテン野生生物保護区。
Google マップでは「サックテン鳥獣保護区」となっているのですが、
「サクテン野生生物保護区」としている資料が多いので、
こちらで統一します。
地図で明らかなように、ここはインドと国境を接する地域で、
中国とは接していません。
ここが中印国境の複雑なところなのですが、
「インド・アルナーチャルブラデーシュ州」としたところは、
現在インドが実効支配していますが、
中国も領有権を主張する領土紛争地帯です。
中国とインドとの国境は数千キロメートルに及びますが、
そのほとんどが確定した境界線がなく、
「インド・アルナーチャルブラデーシュ州」もその一つです。
そのため正確にはインドと中印国境紛争地帯に囲まれた地域といえます。
ことの発端は、6月に開かれた世界環境基金理事会で、
中国がサクテン野生生物保護区のプロジェクトへの資金提供を拒否したことです。
拒否の理由がサクテン野生生物保護区が領土問題の争点になっていると言うことでした。
中国側の主張が寝耳に水のブータンは、
すぐにインド・ニューデリーにある中国大使館に、
外交覚書を提出して抗議しました。
中国とブータンは国交がないため、
インドにある中国大使館への書簡提出となったわけですが、
インドメディアがこの件を大々的に報じ、
折しもガルワン渓谷での衝突の直後ということもあり、
中印国境紛争インド軍死者20名、両軍に死傷者多数 それでも中国は紛争を望まない 中国の見方 - 黄大仙の blog
中国インド国境での衝突は素手の決闘ではなかった。中国軍は武器を使った。海外中国語ニュースが報じる。 - 黄大仙の blog
報道では中国の理不尽な覇権主義的行為だと非難し、
中国は公式にはこの件について反応を示していないのですが、
百度新聞というウェブ上の記事では、
インドがこの件に口を出すことに不快感を示す内容が掲載されました。
曰く「これは中国とブータンの間の問題だ、インドは口を出すな」
というものです。
最近は中国の敵対的外交が目立ちます。
戦狼外交、人質外交もその一つですが、
領有権争いも周辺国とあちこちで起こしています。
ブータンとも領有権争いを始めたわけですが、
過去に中国がサクテン野生生物保護区の領有を主張したことはないそうです。
私もネットで検索してみましたが見つかりませんでした。
何故突然に中国がサクテン領有を主張し始めたのか、
インドに揺さぶりをかけることが目的という見方が主流のようです。
「言ってみただけ、相手がどう動くか観察中」ということでしょう。
態度次第で本気で取りに行くかもしれませんが、、、、
ただ、とても気になるのが、中国側が言った「これは中国とブータンとの問題、他国が口を出すな」というフレーズです。
香港国安法問題、ウイグル・チベット人権侵害問題、フィリピンとの領有権問題、
いずれも「中国の内政」「フィリピンとの2国間問題」と主張し、
他国(特に米国)に口を出すなと牽制することが多くなっています。
一見もっともらしい主張ですが、
人権侵害が国家主権だなどと主張するのは無理があります。
フィリピンとの領有権問題では、
南シナ海領有権争い 中国は国際裁定を遵守せよ、フィリピンが訴える - 黄大仙の blog
国連国際仲裁裁判所の裁決が出ているのに、完全に無視しています。
心を閉ざして周りの意見を聞かず、自分勝手な行動をし、
周囲の態度が気に入らないと、威嚇や暴力的行為を起こす。
ワガママな子供と言うよりも、元気なボケ老人のようです。
しかも図体は大きく力もあるので扱いにくい存在です。
国際社会が集団で叱りつけないと、国内での人権侵害、
国外への侵略行為は止まらないでしょう。
もちろん武力制裁しろと言っているわけではありません。
でも「遺憾砲」では効き目がないのはわかり切っているので、
他国と共同で経済制裁も考えるべきでしょう。
トランプ大統領は最近になって
「習近平主席とは話してない」、「中国と断行しても構わない」
と言い始めたそうですが、もっとしっかりと話し合ってほしいです。
話し合ってもダメ、経済制裁も効き目なし、となったら仕方ありません、
槇村 香のように100tハンマーで張り倒しましょう。
(シティハンター 槇村 香 ハンマーで検索してください。)
+++百度新聞+++
[原題]<百度新聞>不丹向中国驻新德里大使馆提交文件,重申领土主权
最近、中国国境には絶え間なく問題が発生し、中国とインドとの国境をめぐる衝突の後には、ブータンと中国との領土主権をめぐる紛争が発生している。
インドメディアの報道によると、ニューデリーにあるブータン外務省大使館は、インドにある中国大使館に正式に外交覚書を提出した。主な目的はブータンと中国との国境にあるサクテン野生生物保護区の領土主権問題である。報道によれば、中国は最近世界環境基金理事会で、サクテン野生生物保護区のプロジェクトへの資金提供に反対し、この保護区は争点となっている地域であることに言及した。そこでこの件はインドによって取り上げられ、前回のブータンとの交渉では東部地区をカバーしていなかったと中国を非難したが、現在はその地域に対する領土主権を再確認するようになった。インドメディアが報じたように、中国の要求は理不尽な覇権行為である。事実は本当にインドメディアが言う通りであろうか?
インドメディアがブータンと中国との国境問題にこのように関わるのは、常軌を逸しているだけでなく、これはブータンと中国との間の紛争であり、中国とインドとの間の紛争ではない。当然のことながら、インドメディアのこのような主張は、中国からも叩かれた。
インドメディアは中印間の紛争を激化させ続けている。
インドメディアのこの慣行は国内で引き起こした反中国の波に加えて、ブータン問題を利用して再び中国を攻撃したが、中国がそれを買わないとは思いつかなかった。関係者の分析によると、もしインドのメディアの言うことによれば、中国はインドに対して「より多くの圧力をかけている」という。インドメディアは実際思い過ごしで、中国がもしインドにもっと圧力をかけようとしたら、ブータンを持ち出す必要はないので、本当にブータンを使って大騒ぎしているのはインドである。
インドメディアはこのように、真実を詳細に探求することをしないのは、飢えた犬が餌に飛びつくようなものだ、中国に関する問題について、思いのままに非難するのは初めてではないが、実際の状況とインドメディアの報道は明確に正反対であり、インドメディアは職業資質に背くだけでなく、このような他国の内政に対して手振り身振りで話すような方法は不適切だが、インドのメディアも現在も政府の権利と義務を持っているのだろうか?中国とインドとの関係を絶えず煽るのではなく、インドメディアはインド国内の状況に関心を寄せた方が良い。インド国内のニュースはインドの新聞やウェブサイトに収まらないのだろうか?どこにでも中国を引き摺り込む必要はない。
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+++百度新聞+++