長江で2020年第2号洪水が発生しました。
今年の洪水期最大の水量の洪水だそうです。
三峡ダム上流の重慶では水位は最大179.43メートルに達し、
警戒水位の180.5メートルに、あとわずかに迫りました。
常に決壊がささやかれる三峡ダムは大丈夫なのでしょうか。
中国には「全国主要江河洪水編号規定」があり、
洪水流量の特に多い(長江三峡ダムは5万m3/秒)洪水に番号をつけています。
太平洋の熱帯低気圧のうち、最大風力8以上を台風として、名前をつけているのに似てますね。
今年の第1号洪水が発生したのは7月2日のことでした。
長江で第1号洪水発生 レベルⅣ緊急対応開始。今までの洪水は序の口だった? - 黄大仙の blog
第2号洪水が形成されたのは7月17日午前10時でした。
第1号から2週間経っているとはいえ、
その間も長江流域は雨が降り続き、
第2号洪水が通過している時の重慶では、
長江本流の水位は179.43mと、警戒水位の180.5mに接近し、
今年の洪水期の最高水位を記録しました。
重慶市内では冠水した地域もあったそうです。
大量の水が流れ込む三峡ダムでは、
水位は157.11mに達し、警戒水位145mを大きく超え、
毎秒3.22万m3の水を放出して、決壊を防いでいます。
下流にある洞庭湖と鄱陽湖の水位は、すでに警戒水位を0.55~2.38mも超えています。
ちなみに洞庭湖と鄱陽湖の大きさは、共に琵琶湖の4.7倍あります。
武漢や南京も三峡ダムの下流の都市になり、今までの洪水で市内の一部は冠水しています。
第2号洪水が22~23日ごろに武漢・南京に達する見込みで、
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赤色警報が出され、これからの水害が心配されます。
長江流域では降雨が続き水位上昇 水害との戦いが続く - 黄大仙の blog
<天気予報19日>
今年の洪水被害はまだまだ続くようです。
長江上空の雨雲は東に流れて日本に達していますから、
気を抜かず危ないと思ったら、すぐに逃げ出す勇気を持ちましょう。
+++新華社+++
[邦訳]<新華社 >長江2020年第2号洪水が重慶主要都市を通過 警戒水位に接近
長江2020年第2号洪水が18日午前に重慶の主要都市を通過し、最高水位は警戒水位に接近した。
水文局の観測によると、今回の洪水は今年の長江上流の重慶域が洪水期に入って以来最大の洪水である。長江の重慶寸灘水文ステーションで18日午前8時の流量が毎秒43500立方メートルと、今洪水の最大流量に達した。午前11時には水位は179.43メートルと、警戒水位の180.5メートルに接近し、これも今年の洪水期の最高水位である。この後水位は逐次下降し、午後1時には179.29メートルにまで下がった。
長江に近い重慶南滨路では、洪水の通過で河川の流れが速くなり、水位が徐々に上昇するにつれ、川と水辺の歩道までの距離が1メートルくらいしかなかった。洪水を避けるために10隻以上の船が岸に停泊していた。嘉陵江のほとりにある磁器口古镇では、旧市街の低地のいくつかの店舗は水没し、駐車場から埠頭までの道路は洪水で通行できなくなっている。数十名の救急救助隊員は川辺をパトロールし、警戒線を引いて行き来する旅行客に危険区域から離れるように注意を促していた。
磁器口古镇管理委員会救急事務所主任の趙家平は、洪水に対応するために、現地は全天候型緊急事態に突入し、専門の担当者を配置して水位の変化に最新の注意を払い、WeChatグループを通じてコミュニティの住民や商店に状況を通知し、避難準備をするように促していると語った。
重慶の主要都市は三峡ダムの上流に位置している。航行の安全を保障するため、長江重慶海事局は長江本流域の觀音灘、黃草峽、銅鑼峽などの急流域で臨時交通管制を実施した。17日午前10時30分から、危険物を積載した船舶、コンテナ船、ドライバルク船、船団、総トン数600トン未満の船舶が観音灘を上流に通過することが禁止された。17日20時からは、危険物を積載した船舶、コンテナ船、ドライバルク船、船団、総トン数600トン未満の船舶が黄草峡、銅鐸峡水域を下流に通行することが禁止された。
<新華社 >长江2020年第2号洪水通过重庆主城 接近警戒水位
http?://bit.ly/2CRb7bv