11名の香港・中国の政府高官への制裁が、米国財務省から発表され、
制裁対象者や中国・香港の政府機関から激しい反論が湧きこりました。
そして中国政府から報復として、11名の米国政府高官への制裁が発表されました。
香港特別行政区政府も報復制裁に全面指示を表明し、
米中全面対立は日増しに緊張を高めています。
8月10日に中国外交部の趙立堅報道官は、
「香港関連で悪質な行動をとった米国人11人に対して、即日発効で制裁措置を講じる 」として、制裁対象の11名を発表しました。
11名はリストは、
米上院議員:マルコ・ルビオ、
ジョシュ・ホーリー、
トム・コットン、
パット・トゥーメイ、
米下院議員クリス・スミス。
米国国家民主基金会総裁カール・ガーシュマン、
米国国際事務民主協会総裁デレク・ミッチェル、
米国国際共和研究所総裁ダニエル・トゥイニング、
人権観察執行主席ケネス・ロス 、
以上の11名です。
制裁内容について発表がないのですが、
おそらく中国ビザの停止、中国内の資産凍結ではないかと思います。
制裁対象になった米国人にとっては、
痛くも痒くもない制裁だろうと思います。
米国の制裁を受けた中国側の人たちも制裁は効果なしと言っていますので、
米国が香港自治法に基づいて香港高官11名の制裁決定 林鄭月娥の反応:恐れることはない - 黄大仙の blog
こちらは負け惜しみ言っているとすぐにわかります。
ウイグル人権問題での制裁の掛け合いでも、
ウイグル人への人権侵害で米国の制裁始動 ファイブアイズの中国包囲網は中国の息の根を止めるか! - 黄大仙の blog
ウイグル人権侵害での制裁に中国が対抗 米国高官4名に制裁 - 黄大仙の blog
ウイグル人権法追加制裁 新疆の1機関と2名の当局者 - 黄大仙の blog
中国側の政府当局者のダメージの方が大きいでしょうね。
一見すると米中が打ち合っているように見えて、
実は中国が一方的にダメージを受けている状態では、
中国国内の世論も厳しくなってくるでしょうね。
下記は北晚新视觉网という北京晩報のネットプラットホームに掲載された、米国人への報復制裁を伝える記事です。
[原題]<北晚新视觉网>外交部宣布制裁11名美方人士,港府:全力支持,会全面配合执行
[邦題]<北晚新视觉网>中国外交部が米国人11人への制裁を発表した。香港政府:全力で支持し、実施に全面的に協力する。
外交部は本日(10日)、米国が課したいわゆる「制裁」と中国の内政への乱暴な干渉を受けて、米国の11人に対する制裁措置を発表した。香港特別行政区政府の報道官は、中央政府の対米対策に全面的な支持を表明したばかりで、その実施に全面的に協力するとしている。
香港特別行政区政府の報道官は、ここ数ヶ月、米国は国際法と国際関係の基本的規範を公然と逸脱し、過去1年間に香港特別行政区で発生した残虐行為の横行を無視し、人権、民主主義、自治を口実に香港に対する法案を採択したり、行政命令を出したりしていたと述べた。最近では、全国人民代表大会常任委員会で採択され、香港での実施に向けて公布された「香港国家安全維持法」を意のままに誹謗している。これは「その二重基準と偽善を全面的に暴露し、二国間関係に深刻なダメージを与える。 中央政府と特別行政区政府は、米国の行動に断固として反対することを繰り返し表明しており、中央政府も対抗措置をとる権利を留保していることを強調している。」としている。
http*://bit.ly/30JXdBz