8月26日に発射したとされている弾道ミサイル。香港メディアの報道では2発、アメリカ軍の発表では4発と、発射数が不明確でした。中国政府や人民解放軍からの正式な発表もなく、通常では考えられないことが起きていたのですが、「希望之声」の記事で全てが明らかになりました。
中国政府は発表しなかったのではなく、発表できなかったのです、恥ずかしくて。軍の責任者は更迭者の失態です。解放軍最高責任者って誰だ?
8月24日から29日まで、人民解放軍は南シナ海で軍事演習を行い、26日には弾道ミサイルの発射演習を行いました。
しかし香港メディアは発射した弾道ミサイルは2発だったと報道し、アメリカ軍からは4発だったと発表し、どちらが正しいのか不明確でした。中国政府や解放軍からは何の発表もなく不思議だったのですが、アメリカに拠点を置く中国語放送「希望之声」の8月29日付けニュースではっきりしました。
発射した弾道ミサイルは4発でした。発射した弾道ミサイルの種類は東風21Dと東風26Bで間違いないようです。何発ずつ発射したのか内訳はわかっていませんが、あまり重要ではないので深追いはしません。
4発のうち2発は南シナ海に着弾したことは、香港メディアの報道通りでしたが、目標としていた目標船には命中しなかった模様です。もう1発は広西チワン族自治区に着弾し、残りの1発はミサイルの軌道を見失いどこに着弾したのか不明だというのです。
つまり発射した4発は全て目標を捉えることができず、1発は海にも届かず、1発は行方不明、何とか南シナ海に届いた2発も目標のダミー船には命中しなかった、ということです。
こんな大失敗でしたから、中国政府が何も言わないのも当然です。恥ずかしくて発表できません。
広西チワン族自治区に落ちたミサイルですが、ネットユーザーがネットに投稿したことで発覚したものですが、広西チワン族自治区河池市東蘭県ということでした。
現場を撮影した写真からは、木がなぎ倒されている様子が分かりますが、かなり大きな破片が広い範囲で散らばったのだろうと思います。
落下地点は山中のようですが、周囲にいる人たちが軽装なので人里に近いのかもしれません。
ミサイルの弾道は想像図ですが、目標海域が海南島南東沖であること、発射が青海省であることから、およそ上図のコースで飛行して河池市東蘭県に落下したものと思われます。点線で示した線を見ると南寧や海口などの大都市に落下していてもおかしく無い軌道だったと思われますので、一歩間違えれば大災害になっていた可能性があります。
中国政府が発表しないのも当然なのでしょうね。ちなみに弾道ミサイルが広西チワン族自治区に落下したニュースは、中国国内では削除されています。情報隠蔽ですね。
百度検索ではヒット
私が百度検索で[导弹落在了广西]で検索したところ、2件ヒットしましたが、そのページに飛ぼうとすると
エラ~メッセージ
ページが存在しないというメッセージが出てきます。すでに削除されています。
被害が少なかったようなので、このまま無かった事にされるのでしょうけど、角度がちょっとズレていれば広州や香港に落下していた可能性もあるので、人民解放軍の責任者の更迭は間違い無いでしょうね。
人民解放軍の最高責任者って習近平のはずですが、誰かスケープゴートの首を切ってごまかすのでしょう。
弾道ミサイルの発射はアメリカ軍もはっきりと捕捉している模様なので、行方不明の1発もアメリカ軍はどこに落ちたのか知っているのかもしれません。現状の中国軍の実力がわかってしまったので、アメリカ軍の軍事作戦にも影響があるでしょうね。
「ミサイルが落ちるところはミサイルに聞いてくれ」と撃ちまくられたら、イージスシステムが役立つとは思えませんので、発射基地を攻撃する能力は必須だと思いますが、どう思いますか?
参考資料
<希望之声>中共军演向南海发射四枚导弹 网曝一枚竟落在广西!
http*://bit.ly/2Qx85gg
<中華網軍事>重磅!解放军一口气发射4枚东风导弹,美军瑟瑟发抖
http*://bit.ly/2Qx85gg(削除されてます)
<腾讯网>2枚东风导弹刚射向南海,美军侦察机就出动,窃取情报必须警惕
http*://bit.ly/320hMdK