黄大仙の blog

何にでも首を突っ込みたがる好奇心旺盛なOJISANブログです。

米国からの制裁に加えて天変地異。ついに中国が音を上げた!?対米政策に変化。

近年米国と中国は、政治、外交、軍事、経済などあらゆる分野で全面的に対立し、互いの記者の追放、領事館の閉鎖、高官への制裁などをお互いに行ってきました。加えて新型コロナ大流行による経済の停滞、6月以降の長雨による洪水被害、蝗害による農業被害。経済は停滞して失業問題・貧困問題が表面化し、さらに食品の価格が高騰してクーデターの噂まで出るほど社会不安が増加した中で、ついに習近平政権も音を上げたようです。

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   今月に入ってから、中国の高官が、緊張している米中関係を緩和しようと次々に動き出しました。楊潔篪王毅、楽玉成、崔天凱、龍永図の面々です。

 

楊潔篪 中国共産党中央政治局委員・中央外事工作委員会弁公室主任

7日に「歴史を尊重し、未来に向かうことで、中米関係を揺るぎなく維持し、安定させる」と題した署名入り文章を発表しました。

 

王毅 外交部長

5日に「中国企業への圧力は典型的ないじめ」と言いながら、

 

http*://www.news24.jp/articles/2020/08/06/10695161.html

6日には「米とはいつでも対話再開が可能」と歩み寄りを見せました。

http*://www.afpbb.com/articles/-/3297885

 

楽玉成 外交部次官

12日 「中国と米国の関係は、今後数カ月が極めて重要になる。焦点を維持し、様々な極端な勢力に揺さぶられないようにする必要がある」

 

htt**://www.asahi.com/international/reuters/CRWKCN2580D6.html

 

崔天凱 駐米大使 外交官、政治家

4日に「中国、米国との対立激化望まず」と述べました。

http*://jp.reuters.com/article/usa-china-diplomacy-idJPKCN2502Z6

 

 

龍永図 元外交通商経済合作部副部長

20日 雑誌「財経」で米国をトップリーダーと認めた上で、

「最近の中国の国際関係は大きなプレッシャーにさらされている。その原因は台頭する大国の悩みであるが、中国がこの問題を解決したいのなら、まずは米国という「トップリーダー」との良好な関係を築くことが必要である。その時だけ中国は良くなる。」と発言しました。

 

 

  いずれの高官の発言も、今までの強気発言はどこへ行ったのだろうと感じてしまうほど、奥ゆかしい温和な発言です。

 

  この変化の原因は北戴河会議の結果ではないかと、巷では言われています。しかし北戴河会議とは、河北省秦皇島市にある、渤海湾に面した北戴河区という避暑地に、首席や首相を含む共産党高官や長老が避暑で集まり、打ち合わせを開いているもので、日程も内容も発表されない秘密会議です。

 

  北戴河地区の警備が厳しくなると、会議が開かれているのだろうと推測され、会議後の政府の動きを見たり、関係者からのリークで内容を推測した記事が、各報道機関から報道されます。

 

  今年は8月初旬から中旬まで開かれていたと推測されていて、上述の政府高官たちの発言が温和なものに変わった時期と一致します。今年の北戴河では「3つのソフト、3つのハード」(软三硬)が決められたようです。

 

 3つのソフトとは、米国、EU、軍事に対してはソフトに。

 3つのハードとは、国内、香港、プロパガンダに対してはハードに。

簡単に言うと、外には膝を屈し、内には圧力をということです。

 

  そういえば、中国内の漁船団には、尖閣を含む敏感海域には行くなとの通達が出されていました。また、日本では全く報道されていないのですが、台湾領空を侵犯した中国軍戦闘機に対して、台湾軍が地対空ミサイルで迎撃した事件でも、普通なら武力衝突に発展してもおかしくないのに、人民解放軍は堪えています。

 

  今は、対外的にソフトに対応する「3つのソフト」は守られているようです。ということは「3つのハード」つまりウイグルチベット・香港への締め付けは緩めないということなのでしょう。

 

  ウイグルチベット・香港といえば人権問題なのですが、欧米人は人権にはかなり敏感に対応するのに対して、日本人は人権は比較的重視しない傾向にあります。「人の痛みよりも自分の儲けが大事」とまでは言いませんが、立憲民主党が安倍首相に対して「健康状態を国会で説明しろ」と馬鹿げた要求をするような国ですから、他人の人権には無頓着なのは確かなようです。

 

  中国が国内や香港にハードに接すると、欧米人はそれを許せませんが、日本人は人権問題は見て見ぬ振りするので、日本を経済で釣って中国にすり寄らせて、欧米から分断しようと図っているのでしょう。

 

 

参考資料

<自由亜州電台>中国对美政策发生大逆转?

エルセーヌ

https://bit.ly/3lcRYm2

 

楊潔篪氏、中米関係に関する署名入り文章を発表

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http*://bit.ly/3gmXT4v

 

中国企業への圧力は典型的ないじめ」

http*://bit.ly/32lGkgk

 

王毅外交部長 「米とはいつでも対話再開が可能」

http*://bit.ly/3gpnk5F

 

対米関係、正しい方向に維持する必要=中国外務次官

http*://bit.ly/3jcPXEX

 

中国、米国との対立激化望まず=崔天凱・駐米大使

http*://bit.ly/31q508e 

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