日本では扱いが小さい人権問題を議論する国連総会第3委員会ですが、日本と北朝鮮が拉致問題をめぐって大激論を展開するなど、連日熱い論争が続いています。中国の国連代表は欧米による人権侵害行為を批判しました。
人権侵害ではいつも非難される側の中国ですが、5日の国連総会第3委員会の一般討論演説では、中国の張軍駐国連大使が、中国ロシアなど26か国を代表して、欧米による一方的な制裁によって、新型コロナ対策が阻害されていると批判し、一方的な制裁をやめるよう求めました。
張軍駐国連大使は、国際社会のすべてのメンバーが新型コロナ肺炎に完全かつ効果的に対応できるよう、「一方的な強制的措置」を即時かつ完全に解除するよう求めました。
「一方的な強制的措置は、健康権を損ない、医薬品、医療技術、機器、消耗品へのアクセスを阻害しています。新型コロナ肺炎への対応と回復には、世界的な連帯と国際協力が必要です...... しかし、一方的な強圧的措置の適用を目の当たりにすることが続いています。これは国連憲章の目的や原則、国際法に反しています。」
また張軍駐国連大使は、アメリカでアフリカ系の人々が警察による虐待を受けた最近の事件を例に挙げ、いくつかの国では、少数民族、特にアフリカ系の人々が、疫病流行期に人口に占める割合をはるかに上回る死亡率を被っていたことを強調しました。
少数民族やアフリカ系の人たちが、各国で人権侵害を受けているので、死亡率が高いと言っているようです。ウイグル・チベットや内モンゴルはどうなんだろうと思ってしまいます。
26か国の内訳を見てみると、中国、ロシア、北朝鮮、イラン、ニカラグア、ベネズエラ、アンゴラ、アンティグア・バーブーダ、ベラルーシ、ブルンジ、カンボジア、カメルーン、キューバ、赤道ギニア、エリトリア、ラオス、ミャンマー、ナミビア、パキスタン、パレスチナ、セントビンセント・グレナディーン、 南スーダン、スーダン、スリナメ、シリア、ジンバブエ。
中国、ロシア、北朝鮮、イランは欧米から制裁を受けている国々です。他はアフリカ諸国や中米諸国が多いので、チャイナマネーによる援助と引き換えに中国を支援しているのでしょうか。
参考資料
<徳国之声>反对单边制裁 中国:欧美侵犯人权
http*://bit.ly/36E10E8
<CRI>中国、26カ国を代表して米国や西側の人権侵害を批判
http*://bit.ly/3iE7hli