4年前の大統領戦ではCNNをはじめとするメディアは世論調査の結果はヒラリー優勢と伝えていました。トランプ勝利予想を伝えていたメディアはほとんどなかったと記憶しています。しかしその時も義烏指数はトランプ勝利を預言していました。2020大統領選でもメディアがバイデン優勢を伝えるのに対し、義烏指数は今回もトランプ勝利を預言しています。義烏指数って何?
義烏と聞いても知らない人が多いかもしれません。そもそもなんて読むんだ?と言われそうですが、「イーウー」と読みます。どこかで聞いたことがあると思った人もいるでしょう。
義烏(イーウー)を知らない人はいても、義烏(イーウー)の製品を使ったことがない日本人はいないと言い切れます。1億2千万人、生まれたばかりの赤ちゃんから、間も無く棺桶に入る老人まで、すべての人が使ったことがある製品を義烏で生産し、世界中に輸出しています。
仰々しく説明しましたが、義烏には日用雑貨などの小物を卸売する「義烏国際商貿城」があり、世界最大の小商品卸売市場と言われています。日本の100円ショップで売られている商品のほとんど全ては義烏から出荷されたものだと言っても過言ではありません。
義烏は中国浙江省にあり、上海からですと新幹線で2時間ちょっとの位置です。金華ハムで有名な金華市に隣接しています。ちなみに私のブログの名前になっている「黄大仙」は金華由来でもあり、義烏、金華、蘭渓あたりはよく遊びに行きました。
義烏、金華辺りには小商品の生産工場がたくさんあり、ほぼ全て義烏国際商貿城で販売しています。義烏国際商貿城には5万以上の店舗が所狭しと並んでおり、世界中から集まったバイヤーが大量の商品を買い付けています。
義烏とアメリカ大統領選挙と何の関係があるのか、という声が聞こえてきそうです。大統領選挙といえば、スローガンを書いた旗やTシャツ、帽子など様々なグッズがつきものです。選挙グッズの大半が義烏に発注されているのです。
2016年の選挙の時にも、ヒラリー陣営もトランプ陣営も選挙グッズは義烏に発注していました。この時トランプグッズの注文数量がヒラリーグッズよりもはるかに多かったことから、トランプ有利という声が義烏から上がっていました。
義烏の人たちにとってアメリカの大統領選挙に興味はないし、どちらが加藤がどうでも良いことですから、余計な思惑のない冷静な判断だったと言えるでしょう。結果は世間の予想に反してトランプ勝利でしたので、義烏の判断を「義烏指数」と読んで、今回の選挙でも注目される事になりました。
義烏国際貿易城で5平方メートルにも満たない小さな店を経営する李青祥さんは、彼女の工場では昨年末から10万本以上のトランプ旗が生産されているが、バイデンの旗は数千本しか生産されていないことで、トランプ勝利に賭けています。
義烏の業者は彼らの長年にわたり培ってきた「感覚」で、世界を揺さぶるこれらの政治的出来事について、正確な判断を下しています。
信じるか信じないかはあなた次第です。。。。3週間後には結果が出るんですけどね。
参考資料
<多維新聞>被美国大选牵动的中国小城 义乌真的能预测下届总统吗