人民日報が15日で台湾に対する警告記事を発表。『勿谓言之不预也:警告しなかったとは言わせない』これは中華人民共和国の最も深刻な外交上の警告であり、武力侵攻の準備をしていることを示すと言われています。
アメリカに拠点を置く中国語後メディア多維新聞や、ドイツ国営国際メディアの徳国之声の報道によると、15日の人民日報に『勿谓言之不预也:警告しなかったとは言わせない』と題した記事で台湾側に警告を発しました。
『勿谓言之不预也:警告しなかったとは言わせない』という言葉は、公的資料によると、中国の外交専門用語の中で最も深刻な政治的警告であり、歴史上9回しか出てきていません。
この中で1962年、1967年、1978年に中国共産党が宣言した後には、それぞれ中印国境戦争、珍宝島事件、中越戦争の3つの武力紛争が勃発しました。
このように、台湾海峡を挟んだ状況がどれほど緊張しているかがわかります。
中国の国家安全保障機関は「迅雷2020」(Thunderbolt2020)と呼ばれる作戦を開始したことが明らかになりました。
「迅雷2020」は台湾当局とそのスパイ情報機関を直接標的にした作戦で、数百件の秘密窃盗事件が発覚し、台湾のスパイとその工作員が多数逮捕され、CCTV(中国中央電視台)の番組で容疑者に公開懺悔させたことで有名になりました。
「迅雷2020」によって台湾のスパイ諜報機関が中国大陸に仕掛けたいくつかのスパイ諜報網が解体されました。
2年前の「迅雷2018」では100件ほどの事件が摘発されましたが、「迅雷2020」での摘発が数百件を超えていたことで、『事件数の大幅な上昇は、台湾当局とそのスパイ情報機関が、祖国に対する各種の諜報潜入・妨害活動を行うために、ほぼ狂乱状態に追い込まれていることを反映している 』と人民日報は報じています。
中国人民解放軍は最近台湾周辺海域で軍事演習を繰り返し、軍用機が台湾空域に侵入する事件も多発しています。
そのような中で、人民日報に『勿谓言之不预也:警告しなかったとは言わせない』という最も深刻な外交上の警告文を掲載したのですから、ついに台湾武力侵攻が始まるのでしょうか。
しかし違う見方をする有識者もいます。台湾淡江大学大陸研究所所長の張五岳氏は、過去の関連記事(1962年中印国境戦争、1978年中越戦争)は社説の形で掲載されていたのに対し、今回の記事は人民日報の7面に掲載されています。
張武悦氏は、『人民日報』の社説が中国共産党中央委員会の主要な政策宣言と主要な問題に対する見解を表していると指摘し、今回の記事は、レベルも仕様も違うもので、台湾当局に直接向けたものではなく、台湾の国家安全保障や諜報機関に向けたものだと指摘しています。
要するに今回の記事は台湾への警告というよりも、台湾の国家安全保障機関や情報機関への牽制だとの見解です。
ただの牽制であって欲しいと願いますが、北京では習近平の健康不安説が出ていることもあり、中国共産党政府が国内不安定を隠すために外に動くこともあり得ます。
中国政府の動きから目が離せません。
参考資料
<徳国之声>警告台湾“勿谓言之不预也” 背后的潜台词
http*://bit.ly/379T7Xd
<多維新聞>北京正告“勿谓言之不预也” 在陆台人有苦难言
<人民日报海外网>人民日报刊登《告台湾情治部门书》:勿谓言之不预也
http*://bit.ly/3k4y0t1