10月12-14日に習近平が広東省の潮州、汕头、深圳を歴訪しました。13日午前中には海軍陸戦隊を訪れてげきを飛ばしました。習近平が海軍陸戦隊で演説した直後に、深圳市政府は「災害時の対応」のために「深圳家庭用非常用備蓄品提案リスト」を発表しましたが、台湾海峡の緊張と関係があるのではないかと不安を感じる人も少なくありません。
アメリカに拠点を置く中国語メディアの自由亜州電台(RFA)の報道によると、習近平中国共産党総書記は10月12日から14日までの広東省歴訪中に海軍陸戦隊(海兵隊に相当)を訪れていました。
13日午前中には潮汕大地にある海軍陸戦隊当局を訪れ、駐留している海兵隊員に対してゲキを飛ばし、『戦争への準備にすべての心とエネルギーを注ぐために、高い準備状態を維持することを指摘した』と人民日報が伝えています。
この演説の中で習近平総書記は、現在新型コロナ流行の状況がまだ不確実であり、予防と管理に気を抜いてはならないと強調しました。
翌14日には深圳特区設立40周年記念大会で、習近平は咳き込みながら擦れた声で演説し、体調不良が疑われているのはブログでお伝えした通りです。
習近平の海軍陸戦隊での演説直後に、深圳市危機管理局は市民に通知を発出し、通知には「深圳家庭用非常用備蓄品提案リスト」が掲載されていました。
『非常用備蓄品リスト』は「基础版」と「拡充版」に分かれています。
「基础版」には一般的な災害やあらゆる種類の災害に対応するための防災用品、緊急工具、救急医療機器などの必要項目をリストアップしています。
例えば、非常用懐中電灯、救命ホイッスル、消火器、呼吸マスクなどです。
「拡充版」には食料、日用品、非常用アイテム、非常用工具などが含まれています。
深圳市危機管理局も通知は、習近平の海軍陸戦隊での演説とほぼ同時に発表されたため、一部のネットユーザーからは驚きの声が上がり、中には戦争の準備かと疑うネットユーザーもいたようです。
習近平の海軍陸戦隊への視察と深圳市危機管理局の通知が同日に行われたことについて、識者の意見も割れています。
広東省の実業家は、少し前に多くの都市で防空訓練が行われたのと同様に、一般国民に注意を促している分析しています。台湾海峡の軍事衝突の威嚇に合わせて、雰囲気を作っている可能性もあるとの見方です。
福建省の学者は、習近平の海軍陸戦隊訪問は国民に見せるためだけのポーズだと分析しています。
同学者は、「中国共産党は何かしようと思えば、警告しないで実行するだろう、警告した時には、中国共産党はそれを実行しないだろう」と述べています。
中国が最近、台湾海峡周辺で軍事活動をし、しばしば中国軍用機が台湾空域を侵犯しているのも事実です。
中国の動きがただのポーズであればいいのですが、アメリカ大統領選挙の混乱に乗じて台湾侵攻する説や、習近平の健康不安説もあり、中台問題はどちらに転ぶかわかりません。
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参考資料 *>s
<自由亜州電台>深圳倡议民众储备应急物资 民众联想到台海紧张气氛
http*://bit.ly/37gzCfx
<人民日报>习近平视察海军陆战队
http*://bit.ly/3j60Urs
<深圳市应急管理局>深圳市家庭应急物资储备建议清单
http*://bit.ly/351JM0S