黄大仙の blog

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米中の軍事衝突が現実のものとなったとき、中国側の勝算は?

米中関係は悪化の一途をたどっており、両国の正面からの軍事衝突の可能性が国内外に広く懸念されています。フランスの中国語メディアが米中軍事衝突の分析的な解説記事を掲載しました。

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   欧州の人たち(たぶん米国の人も)にとって、米中対立の現場は、遠く離れたユーラシア大陸の反対側、米国人にとっては太平洋の反対側の出来事なので、何か起きても自分たちに直接危害はないと思っていることでしょう。

 

  フランス政府が設立した国際メディアrfiの中国語版に、『米中が正面から軍事衝突した場合、中国が勝つ可能性はあるのか?』と題した解説記事を掲載しました。

 

  記事では、米国と中国は共に核保有国であり、世界第1位と第2位の経済大国なので、直接の軍事衝突は起こりにくいと一般的に考えられている。と前置きをしながら、大きな権力争いは、お互いの判断を誤り、銃撃戦が勃発し、最後には誰も状況をコントロールできず、戦争に追い込まれてしまう。と警告しています。

 

  米国は中国を「危険な敵国ナンバーワン」と見做し、制裁の手を緩めていません。中国は戦狼外交を貫き、米国への反発を強め、報復制裁も始めています。

  この様に両国の間には、いつ軍事衝突が起きても不思議ではない雰囲気があります。台湾も南シナ海も、何かの拍子の銃撃戦で局地紛争や戦争に発展する可能性があります。

 

  中国共産党は米国との最終的な軍事対決に向けて、70年間準備してきたと主張しているにもかかわらず、最近のシミュレーションの結果は、米中が正面衝突した場合、中国が勝つ可能性はないと報じられているそうです。

 

  これに対して中国の環球時報は次の様に反論します。

 

「米軍がMQ-9無人機により、南沙諸島に 衝撃的な 攻撃を行い、滑走路や格納庫を爆撃するとの報道も最近あった。 我々はここで米国側に厳しい警告を与えなければならない。人民解放軍は必ず立ち上がって反撃し、米軍に重い代償を払わせるだろう。

 

  今年は中国人民義勇軍北朝鮮に進駐して70周年を迎えるが、マッカーサーが中国は軍隊を派遣しないと過ちを報告し、ワシントンはその誤算を信じ、その結果として大きな損失を被った。

 

  1950年、中国はすべてが破滅し、全員が血みどろになって米軍と戦う勇気を持っていたが、今日でも極端な挑発や攻撃に直面しても躊躇しないだろう。」

 

  最後は精神論になっていますが、精神論で米国に立ち向かってボコボコにされた国がアジアにあった様な気がします。

 

  あくまでシミュレーションでの話で、米中が全面戦争をすることはないと思いますが、南シナ海台湾海峡での局地戦はあっても不思議ではない状況です。

 

  戦乱が起きてから慌てない様に、いろいろ考えておくことは大切かもしれませんね。

 

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参考資料 *>s

 

<rfi>中美两国若发生正面军事冲突,中方有无胜算

http*://bit.ly/37zXScS