昨日の中国とインドの紛争の問題について、人民解放軍が中国とインドの紛争地域であるアルナチャルプラデシュで20人のインド人兵士を捕虜にしたことが明るみに出ました。
フランス政府により設立された国際放送サービスのrfiの報道によると、アルナチャル・プラデーシュ州のアッパー・サバンシリ地区にある辺境の村ナチョで、少なくとも20人のインド兵が人民解放軍に捕虜にされました。
アルナチャル・プラデシュ州は中国チベット自治区とブータンとに接した地域で、インドが実効支配していますが、中国がインドの主権を認めていない中印国境紛争地域です。
中国はブータンにも領土紛争を仕掛けていますが、アルナチャル・プラデシュ州は、7月に中国が領有を主張したブータン東部にあるサクテン野生生物保護区に隣接しているのが、アルナチャル・プラデシュ州です。
インド軍と中国軍は5月上旬からラダック東部で対峙しており、双方の兵士が頻繁に衝突しており、6月15日に起きたガルワン渓谷での衝突ではインド軍に20名の犠牲者が出たのは覚えている人も多いでしょう。
アルナチャル・プラデシュ州の国境地帯では、今年9月にインド人5人が中国軍に拘束され、インド側の要求で解放される事件もありました。当時、中国側は5人をスパイだと非難していました。
10月19日には、ラダックの東にあるデムチョクで実効支配線を越えた中国軍の兵士1名がインド軍に捕らえられ、翌日には中国軍に引き渡される事件が起きました。
この時中国は、牧畜民からヤク探しを手伝ってほしい、と頼まれた中国兵が迷子になったと主張していますが、インド側は、中国軍兵士が捕まった時に記憶装置や寝袋、携帯電話を持ち歩いていたことからスパイ容疑をかけています。
このように中国とインドとの国境地帯では、衝突が続いており、相手国兵士の身柄を拘束しては釈放する事件が相次いで起きています。
アルナチャルプラデシュ州で中国軍に逮捕された20名のインド兵も、間も無く解放されるのでしょうか。
参考資料
<rfi>中印边境昨传解放军俘虏20印兵
http*://bit.ly/3mpS8q3