米国大統領選挙が間近に迫り、フランスのル・モンド紙が30日に、中国からの亡命者、香港の民主主義者、ウイグル人はトランプ氏を選ぶとする記事を掲載しました。当然投票権を持たない彼らですが、この選択は、過去2年間のホワイトハウスの中国に対する全面的な攻撃の結果であるといいます。
フランス政府が設立した国際放送サービスrfiが報じたところによると、海外の反体制派中国人、亡命中のウイグル人、親民主派香港人の大多数が、11月3日の米大統領選挙では、当選してほしい候補者はドナルド・トランプであることを公言していると報じています。
rfiの見方ではトランプ大統領は、民主主義の価値観を破壊するポピュリストだとみなしているため、反体制派華人たちがトランプ支持であることを矛盾だと感じるようです。
香港在住の政治学者には、反体制派華人はトランプ氏が2期目も対中強硬姿勢を期待している。しかし、現実には、トランプ氏自身の政治的価値観には興味がなく、彼らが大切にしているのは、トランプ氏が「強い人」であるということだと解説する人もいます。
反体制派華人たちは、過去40年間の米国の歴代政権の政策が、中国共産党の独裁体制を強化し、共産党政権が国内で中国人をより厳しく取り締まり、海外ではますます攻撃的になることを可能にしたと考えています。
トランプ大統領は2017年の就任直後に、台湾の蔡英文総統と電話で会話を交わし、中国を怒らせました。
過去4年間、トランプの米国政府は、台湾に対する政治的・戦略的支援を大幅に増やしてきています。そのために、反体制派華人たちはトランプ大統領の再選を望んでいます。
トランプ政権は2018年7月に貿易戦争を始め、任期後半は中国に対する全面的な攻勢に出ました。
ファーウェイ・ZTEの5Gからの排除、香港人権法、ウイグル人権法など、トランプ政権は政治的影響力を発揮しています。
トランプ政権は、演説の中で中国共産党と中国人とを区別しています。 これは、14億人の中国人の代表だと主張する中国共産党にかなりの大打撃になっているとする指揮者もいます。
新疆ウイグル自治区での中国共産党による大量拘束のニュースは、トランプ政権以前には西側諸国政府の関心を集めていませんでした。2020年以降、新疆では共産党幹部を制裁する法律や政令が出ています。
アメリカ合衆国という政治・経済・軍事の超大国のリーダーを決める大統領選挙。日本のマスコミはバイデン候補を応援する報道で埋まっています。反体制派華人はトランプ大統領の続投を望んでいます。
11月3日にはアメリカ国民はどちらを選ぶのでしょうか。
[一緒に読みたい記事]
参考資料 *>s
<rfi>中国流亡者、香港民主人士以及维吾尔人:他们最喜爱的候选人是特朗普
http*://bit.ly/2THeyH0