トルコ在住のウイグル人が正体不明の襲撃者に撃たれ、病院で治療を受けています。幸い怪我の状態は安定しており、命には罰状はないとのことです。彼は中国政府の強要されて、トルコに亡命している少数民族のメンバーをスパイしていたと語っており、銃撃したのは中国の工作員だと主張しています。
日本では全く報じられていない、トルコでのウイグル人襲撃事件を伝えたのは、アメリカに拠点を置く中国語メディアの自由亜州電台(ラジオ・フリー・アジア)でした。
事件が起きたのは11月2日のことでした。
トルコに住むウイグル人のユスフジャン・アメット(Yusufjan Amet)は、イスタンプールにある友人宅の入り口で、何者かにより銃撃されました。
アメットは中国当局に強要されて、2012年からトルコなど外国にいるウイグル人亡命者のスパイをしており、銃撃者は中国当局からの命令によってアメットを襲ったのだと信じています。
アメットの中国スパイとしての役割は、中国当局にウイグル人亡命者の飲食や飲酒習慣、さらには家でのプライベートな情報を提供することを伝えることだったと語っています。
アメットは、 中国共産党には先進的で世界的な監視システムの一環として、世界中に「無数の」情報提供者がいると語っています。
中国の工作員が海外でウイグル人を誘拐し、これらのウイグル人が中国に戻ると新疆ウイグル自治区の広大な収容所に収容されることが多いとも語っています。
中国共産党政府は収容所の存在は認めながらも、「職業訓練センター」と主張しているが、欧米系メディアの報道によれば、収容者のほとんどが過酷な条件で拘束され、非人道的な扱いや政治的な教化に耐えることを強いられているとされています。
アメットは、トルコに在住するウイグル人や中国人たちに脅されたことが何度もあったと証言しており、襲撃したのも中国人で、中国政府に命じられて彼を暗殺しようとしたと信じていると語っています。
2年前にアメットはトルコの国連事務所に政治亡命を申請し、それ以来、第三国に引き取られるのを待っている状況だったのが脅されたり、襲撃されたりした原因だと考えています。
トルコ警察の代表者は自由亜州電台に対し、アメットの事件は 「捜査中であり、情報を提供することはできない 」と語ったそうです。
アメットが入院する病院の医師は、彼の怪我についてのコメントを拒否したと報じられています。
トルコで亡命先を探しているウイグル人が襲撃されたことで、様々な都市伝説のような疑惑が湧き出た事件です。
『中国共産党には世界中に「無数の」情報提供者がいる』と聞くと、恐ろしい秘密結社かと思ってしまいますが、普通の国なら世界中の「無数の」情報提供者から情報収集するのは当然のことです。中国共産党に限ったことではありません。
しかし『裏切り者』を自国民を使って消そうとする、中国共産党の行為は恐ろしいですね。日本でも起きていることなのでしょうか。
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参考資料 *>s
<自由亜州電台>自称前中国间谍的维吾尔族人在土耳其被不明袭击者枪击
http*://bit.ly/3oXY77z
<ILKHA>Is there China behind the assassination of Yusufjan Amet?
http*://bit.ly/3oVh9M5