米アップルが台湾のペガトロン社への発注を停止すると発表しました。中国の工場で学生インターンに残業や夜勤をさせるなど、アップルのルールに違反していたことが発覚したことが理由です。アップルは必要な是正措置を終えるまでペガトロン社への新規発注を停止すると発表しました。
アメリカ政府が運営する国営メディアの美国之音の報道によると、アップルは11月9日の声明の中で、ペガトロンはインターン中の学生に夜勤や残業をさせたり、学業と関係のない仕事をさせたりすることで現地の規制などに違反していた。さらに違法行為を隠蔽するため文書を改ざんしていたと述べています。
声明の中では、調査の結果、同社では強制労働や未成年者の雇用の証拠は見つかっていないとも述べています
ペガトロン社は、アップルが批判した通りに、中国の上海と昆山の工場で、学生が夜勤、残業などをし、現地の法規制に違反していることを認めました。
当社は直ちにこれらの従業員を生産ラインから外し、法令順守のための必要な策を講じた
ペガトロンは電子機器の受託製造サービス(EMS)の大手で、iPhoneやiPadの組み立てを行っており、アップルが10月に発表した高速通信規格「5G」に対応する最新機種「12」シリーズの生産も手掛けています。出荷に影響がなければいいのですが。
ペガトロンの昆山工場は、9月にも行員のほぼ全員が退職すると言う問題を起こしたばかりです。例年秋季はiPhone生産の最盛期で、工場が最も人手不足に陥る時期です。
アップルは、ペガトロンを監視期間に入れ、改善を要求し、修正措置が完了するまで新規発注しないとしています。
台湾は政府レベルでは、中国から軍事的圧迫を受けて苛められていますが、民間レベルでは中国人をこき使って苛めているようです。
おりしも中国では大学新卒者の3分の2が失業中なので、違法な労働環境でも我慢してしまうのかもしれません。そのような労働環境につけ込む悪質な企業も、もっと叩かれていいと思います。
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参考資料 *>s
<美国之音>蘋果公司暫停與和碩聯合的合作 要求其保護勞工權益
http*://bit.ly/36r4VT4