日本のマスコミはバイデン候補が次期米国大統領に当選したと一斉に報じています。各国首脳もバイデン氏に祝辞を送っている中で、中国習近平総書記がまだ祝辞を送っていないことに注目が集まっています。ドイツメディアが4つの理由を挙げました。
米大統領選は民主党のバイデン候補が当選して終了したとされています。中国習近平総書記がこれまでバイデンを祝福してこなかったことが国際的な注目を集めています。
ドイツメディアの特集記事では、中国が自らの立場を表明することを躊躇している複数の理由を分析しています。
ドイツメディアのフランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング(Frankfurter Allgemeine Zeitung)が習近平が祝辞を躊躇している4つの理由を挙げました。
第1の理由は、トランプ大統領を刺激して中国の利益を再び損なうのではないかと懸念しているからです。トランプは来年1月20日に正式に権力交代するまでは米国大統領であり、任期満了前に北京に対してさら多くの行動を取る可能性が高いからです。
第2の理由は、今祝辞を送ると、「米選挙への干渉」という陰謀論に巻き込まれたり、トランプ氏に利用されて大騒ぎになったりするのを危惧しているというものです。
第3の理由は、バイデン氏が選挙戦中に中国共産党を痛烈に批判し、習近平を「盗賊」とまで呼んだことや、新疆ウイグル問題へのアプローチを「ジェノサイド」と評したことに習近平が怒っているというものです。
第4の理由は、中国のプロパガンダは「アメリカの民主主義体制は混沌としている」と広めており、トランプ氏が負けを認めずに混乱していることは中国にとっても有益だと考えていることです。
以上の4つがドイツメディアFrankfurter Allgemeine Zeitungの分析です。この分析はいくつかの欧州メディアに引用されて報じられています。
バイデン当選が確定しているのならこの分析もありだと思いますが、実際にはいくつかの州で再集計になり、バイデン候補の勝利が取り消された州もあり、バイデン氏の獲得選挙人数が270に届いていない状況になっています。
非常に多くの不正投票の証拠をトランプ陣営が入手して、裁判に提出すると言われており、トランプがリードしているという意見もSNSに流れているほどです。
つまり選挙結果は確定していないのが、正確な現在の状況です。
中国も米国内に張り巡らせた情報網から不正投票の事実を掴んでおり、今後の裁判次第で選挙結果がひっくり返る可能性もあると見ているのではないでしょうか。
ロシアのプーティン大統領が祝辞を送っていないのも、同じく不正投票の事実を知っているので様子を見ているとの噂もあります。どちらも陰謀論の域を出ませんが。
混乱の続く大統領選挙ですが、当選未確定の6州の開票作業は進んでいます。確定した選挙人の数は、トランプ232、バイデン227となっています。
未確定6州は、ウィスコンシン(10)、ミシガン(16)、ペンシルベニア(20)、ジョージア(16)、ネバダ(6)、アリゾナ(11)
[一緒に読みたい記事]
参考資料
選挙速報
https://www.theepochtimes.com/election-2020
<rfi>德媒猜析中国迟迟不肯祝贺拜登关键4原因
<徳国之声>德语媒体:中国何以迟迟不向拜登祝贺?