香港特別行政区政府が11日に、4名の民主派議員の議員資格を剥奪したことに対して、英国外相が非難する声明を出しました。香港の19名の民主派議員も抗議の集団辞職をしました。
本ブログ記事でも紹介したように、中国の第十三届全国人民代表大会常務委員会で、「香港特別行政区立法評議会の議員資格に関する全国人民代表大会常務委員会の決定」が採択されました。
これをことを受けて、香港特別行政区政府は民主派議員である楊岳橋、郭榮鏗、郭家麒、梁繼昌の4人の議員資格を剥奪しました。
フランス政府が設立した国際メディアrfiが報じたところによると、4人の議員資格剥奪に対して、英国のデービッド・ラーブ外務大臣は、この決定を非難し、中国の動きを「香港の高度な自治と自由に対する更なる攻撃」と牽制しました。
ラーブ英外相は「このような嫌がらせ、弾圧、民主派議員の資格剥奪行為は、中国の国際的な評判を損ない、香港の長期的な安定性を損なっている。」と表明しています。
香港特別行政区政府が民主派議員4名の資格を剥奪した法的根拠となった、「香港特別行政区立法評議会の議員資格に関する全国人民代表大会常務委員会の決定」は、以下のように取り決めています。
『香港立法会議員は、香港独立を主張したり、支持したりしてはいけない。』
『香港基本法を遵守し、中華人民共和国香港特別行政区に忠誠を誓うという法定の要件と条件を満たさない者は、法律に基づき、直ちに立法会議員としての資格を剥奪される。』
香港政府のこの行為に対して、香港立法会の15人の民主派議員は、中国政府が4人の議員を失脚させたことに抗議して集団辞職を発表し、12日立法会に辞表を提出しました。同時に集団辞職しても最後まで民主主義のために戦うと強調しました。
米国は大統領選挙で混乱していますが、この件についてどのように対応するのか待たれます。
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参考資料
<rfi>英国谴责中国取消香港4议员资格
http*://bit.ly/32BXU0C