チベット亡命政府の首相であるロブサン・センゲ氏は、11月20日の午後にホワイトハウスを公式訪問しました。チベット亡命政府首相のホワイトハウス訪問は初めてです。これにより中国共産党政府の米国に対する不満が高まることが予想されます。
チベット亡命政府のウェブサイトは、ロプサン・センゲ首相のホワイトハウス公式訪問を「歴史的な偉業」と表現したと、アメリカ国営の国際メディアの美国之音(Voice Of America)が報じました。
センゲ首相は、米国のチベット特別調整官ロバート・デストロ氏との会談のためにホワイトハウスに招かれたと発表しています。
ロバート・デストロ氏は民主主義・人権・労働問題担当の国務次官補で、10月14日にチベット自治区をめぐる問題を担当する新たな特別調整官に任命されたばかりです。
会談では、チベットが他国に武力で占領されている事実を、米国外交部門が初めて認め、ホワイトハウスがこのような背景で私を招待したことは、米側がこれまで通りチベットを支持していることを明確に示したと、センゲ首相は会談後に述べました。
センゲ首相はさらに、今回のホワイトハウス訪問は、米国大統領の交代があっても、チベット問題に対する米国側の支持が変わることはないとホワイトハウスに認められたという、チベットに住むチベット人へのシグナルでもあると、述べました。
チベット亡命政府のウェブサイトによると、過去60年間、チベット亡命政府の指導者は米国国務省とホワイトハウスへの立ち入りを拒否されてきたが、これは米国政府がチベット亡命政府を認めていないことを意味している。
しかし、今回のロブサン・センゲ首相のホワイトハウス訪問は、チベット亡命政府とその政治指導者が実践している民主主義体制を米国が公式に承認したことに匹敵する」と強調しています。
マイク・ポンペオ米国務長官は、中国共産党政府がチベットでも人権を侵害していると非難しています。米国が中国共産党に望むことは、新疆でも、チベットでも、内モンゴルでも、香港でも、すべての人々の基本的な自由、人間の尊厳、信教の自由を守ることだと述べています。
米下院は今年1月、ダライ・ラマを含む将来のチベット仏教指導者の輪廻転生に中国共産党幹部が口出ししてはならないと定めた「チベット政策支援法」を圧倒的多数で可決し、米国が制裁を科すほか、ラサに領事館を設置することを求めています。
ロバート・デストロ国務次官補がチベット自治区をめぐる問題を担当する特別調整官任命された時に、中国外交部の趙立堅報道官は、それが中国の内政に干渉し、チベットの発展と安定を損なうことを目的とした純粋に政治的な策略であると猛烈に反発しました。今回のロブサン・センゲ首相のホワイトハウス訪問を予見していたのかもしれません。
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参考資料 *>s
<美国之音>藏人行政中央领导人60年来首次访问白宫
http*://bit.ly/2UOnNFV
<自由亜州電台>特朗普政府邀请西藏流亡政府领导人访问白宫
http*://bit.ly/35QO251