アリババが独占行為疑惑で監督総局から独占禁止法違反の疑いで事情聴取を受けたというニュースを受けて、米国株と香港株が急落し、アリババの時価総額は6000億米ドルを下回りました。
中国の電子商取引大手アリババは、株価が急落するなど、不安なクリスマスイブを迎えました。
新浪財経によると、アリババは12月24日の米国現地時間に11%近く安値でオープンし、その後も株価の下落が続き、1日の終わりには13.34%下落し、時価総額は6000億ドルを割り込みました。
アリババ共同創業者のジャック・マー氏の財産は1日で40億ドル縮小し、現在は573億ドルにまで落ち込んでいるとフォーブスは推計しています。
株価が下落したのは、中国国家市場監督総局が同日、アリババグループを独占禁止法違反の疑いで調査を開始したと発表したことが影響しています。 アリババは、規制当局の調査に積極的に協力するとしています。
発表後に香港市場でアリババ株が急落し、その後米国市場での株価急落に繋がりました。
香港市場では24日以前にすでに下落を始めており、24日の急落に続き、週明けの28日にも続落しています。中国内では中国国家市場監督総局の調査の情報が事前に漏れていたのかもしれません。
国営の新華社通信は、アリババ傘下で電子決済サービス「アリペイ」の運営会社のアントグループについても、金融当局が近く独占禁止法違反の疑いで事情聴取を行うと伝えました。
アントグループは、11月初旬に3000億ドル以上の評価を受け、世界最大の新規株式公開(IPO)で345億ドルを調達する予定でしたが、中国の規制当局によって中止されました。
この中止決定は、ジャック・マー氏、会長の井賢棟氏、社長の胡曉明氏が、中国の4大規制当局である中国人民銀行、中国銀行保険監督管理委員会、中国証券監督管理委員会、国家外国為替管理局の合同面接を受けた翌日で、上場予定日の3日前という突然の中止決定でした。
中国共産党習近平指導部は、今月開かれた来年の経済政策を決める重要会議で、インターネット企業を念頭に「独占に断固反対する」と表明し、巨大ネット企業への規制を強化しています。
我が世の春を謳歌してきたジャック・マーとアリババグループですが、習近平総書記に睨まれ、蛇に睨まれたカエル以下の存在になってしまったようです。
ジャック・マー氏が自宅マンションから転落するか、アリババ本社ビルから転落するかは、中国共産党のみぞ知ることですが、国外渡航は禁止されている状況と伝えられています。
アリババグループは独占禁止法違反によって解体される可能性も出てきているのですが、保有する資産の大部分がアリババ株というソフトバンクグループはどうなってしまうのでしょう?
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参考記事 *>s
<徳国之声>阿里巴巴股价暴跌 网民:马云反正对钱没兴趣
http*://bit.ly/2KEwT6N