カナダで軟禁が続くファーウェイCFO孟晩舟氏ですが、カナダによって米国に送致される可能性があり、孟晩舟氏の弁護士は、カナダ当局に孟晩舟の新に保釈条件を緩和するよう求める予定であると述べました。
今年48歳になる孟晩舟氏は、GPS監視装置を身につけ、バンクーバーの自宅で、昼間は民間の警備員に監視されることを条件に、保釈されています。
孟晩舟氏の弁護団は、孟晩舟氏の昼間の監督を解除するよう、保釈条件を緩和するための申請をしようとしていることを明らかにしました。
弁護団は12月23日にブリティッシュコロンビア州の最高裁判所で開かれた公聴会でも、孟氏の身柄引き渡し公聴会の日程について話し合っています。
トランプ米国大統領が中国から貿易譲歩があれば、それと引き換えに彼女の事件に介入する可能性があると言ったときに、孟晩舟弁護団は、米国には孟晩舟氏に申し立てられた犯罪の管轄権はなく、彼女を米国に送還することは国際法に違反すると主張しました。
ファーウェイCFOの孟晩舟氏は、2018年12月にメキシコへ向かう途中で、トランジットでカナダの空港に立ち寄った際に、米国の要請によりカナダ当局に拘束されました。
ファーウェイがイランとの間で禁止されている商品、技術、サービスを不正に取引し、国際銀行システムを介して資金を送金したことで、米国の対イラン貿易禁止令に違反した容疑がかけられています。
中国は孟晩舟拘束に激しく抗議し、直ちにカナダ産油菜の輸入を禁止し、中国に滞在していた2名のカナダ人をスパイ容疑で逮捕しました。逮捕された2名のカナダ人には、今年8月に死刑判決が下されています。
カナダは、中国に拘束され死刑判決を受けたカナダ人2人が、孟氏の逮捕の報復として拘束されていると主張しています。 ドイツの国連代表も、カナダ人2人の釈放を北京に求め、中国の耿爽国連副代表から不満の声を受けています。
孟晩舟氏逮捕から2年が過ぎ、米国大統領選挙の行方が混沌とする中で、先行きの不透明さがましています。
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