香港警察は1月6日、政権の転覆を組織、計画、実施、または参加した活動家を対象に、「国家権力の転覆の罪」で香港国家安全維持法に違反した疑いのある53人を逮捕しました。 香港在住のアメリカ人弁護士ジョン・クランシーが含まれています。
中国共産党の機関紙「人民日報」系列の環球時報の報道によりますと、多くの元立法院議員と現職の区議会議員に加えて、民主化組織「民主動力」の準備に関わった数多くの人々が逮捕されたと報じましたた。その中にはアメリカ人弁護士ジョン・クランシー(John Clancey)氏も含まれています。
香港警察国家保安部は1月6日に、1000人の警察官を動員して72カ所を捜索し、男性45人、女性8人(23~64歳)を含む53人を逮捕しました。
逮捕容疑は、昨年の「初選35+」計画(野党が香港立法院の議席の半分の35議席以上を獲得できるようにする計画)に関与していた疑いです。
逮捕された53人のうち、国家権力の転覆を組織して計画した疑いがあるのは6人、国家権力の転覆に参加した疑いがあるのは47人でした。
香港島セントラルの南華大厦にある何謝韋法律事務所は、6日の午前中に警察の捜査を受け、法律事務所に勤務するアメリカ人弁護士のジョン・クランシー氏が連れ出され、警察車両で護送されました。
ジョン・クランシー氏は香港在住の人権派弁護士で、「香港民主化同盟」の会計係を務めています。
ジョン・クランシー氏は昨年6月下旬に施行されて以来、国家安全維持法に基づいて拘束された初めてのアメリカ人です。
この事件を受けて、中央人民政府駐香港特別行政区連絡弁公室の報道官は、「被拘束者は国家権力を破壊した罪で香港国家安全保障法第22条に違反した疑いがあることを指摘し、香港国家安全保障法および香港の国家安全保障を断固として保護するという香港特別行政区政府の厳粛な声明に従って、香港警察が講じた執行措置に確固たる支持を表明します。」との声明を出しました。
日本では香港情勢については、アグネス・チョウ(周庭)女史の状況を断片的に伝えるだけですが、国家安全維持法を利用した中国共産党の香港抑圧は着々と進行しています。外国人に対しても容赦ありません。
中国共産党に支配されたら、どのような扱いを受けるか、しっかり見ておくことが必要です。もちろん最も大事なのは支配されることではなく、対等に付き合うことなのですが、政財界には奴隷のように仕えたい人がたくさんいらっしゃるようなので。
[いっしょに読みたい記事]
参考記事 *>s
<環球網>港媒:一美籍律师被捕,系首位在国安法下被拘留的美国公民
http*://bit.ly/3beKXP8
<观察者网>依据国安法,港警首次拘捕美籍“人权”律师
http*://bit.ly/3olnjUU