賴小民は死刑判決を受けてから、わずか24日後に死刑執行されました。創立100年を迎える中国共産党は、反腐敗闘争の強化を最優先課題としており、見せしめにされたようです。
アメリカに拠点を置く、世界中の華人向けメディアの世界新聞網の報道によりますと、中国の実業家賴小民が収賄の罪で、1月5日に死刑判決を受け、29日に死刑が執行されました。判決からたった24日後という、スピーディーな死刑執行でした。
中国華融資産管理株式会社の会長であり、第十二屆全国人民代表大会湖南地区代表でもあった賴小民は、17.9億元(約290億円)の賄賂を受け取ったとして起訴されていました。
創立100年を迎える中国共産党は、反腐敗闘争の強化を最優先課題としており、賴小民の処刑を急ぐことで「 1人を殺して皆の見せしめにする(殺一儆百)」とし、党創立100周年に向けて「厳格な統治」のイメージを醸成しています。
中国共産党の習近平総書記は2012年の就任後、大規模な反汚職キャンペーンを展開し、150万人以上の共産党幹部が処罰されています。
頼小民の別宅の棚に詰め込まれた現金
賴小民の処刑は、党を厳格に支配するとう中国共産党の決意を示し、「法は守られなければならない」、「違反行為は調査されなければならない」、「執行は厳格でなければならない」という強いシグナルを社会に送っているとされています。
賄賂の一部 金の延棒
最近中国共産党上層部での権力闘争が噂されています。習近平の権力が弱まっている中で、賴小民の処刑は、『党規律の前には誰もが平等であり、党内には特別な党員はいない 』という名目の元に、習近平が反対派を粛清しようとしているのかもしれません。
棚に入れた現金
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参考記事 *>s
<世界新聞網>華為「長公主」孟晚舟 申請變更保釋條件被拒
http*://bit.ly/3j2J362