香港警察は、香港版国家安全法は施行以来、違反容疑で97人が逮捕されたと発表しました。逮捕者は蘋果日報創始者である頼智英氏や黃之鋒氏らの他、親民主派の香港立法評議会選挙に参加した55人などです。一昨年以来の反送中デモによる逮捕者は1万人以上であるとも発表しました。
香港警察の鄧炳強総監は2月2日、昨年の香港での犯罪状況を報告し、香港版国家安全維持法が施行されて以来、社会秩序は徐々に安定してきたが、警察は違法行為の再発防止、特に個人の過激派による「一匹狼襲撃」を厳しく取り締まっていくとしています。
香港版国家安全維持法は昨年6月30日に中国全国人民代表大会常務委員会が発表したもので、7月1日の施行初日に香港警察は香港版国家安全維持法に違反したとして香港市民10人を逮捕しました。
その後も国家安全保障法違反での逮捕が続き、8月10日には、外国や海外の勢力と共謀して国家安全保障を危険にさらしたとして蘋果日報の創業者である頼智英氏とグループの幹部数名が逮捕されました。同日深夜には学生リーダーであった周庭(アグネス・チョウ)がたいhされたことは日本でも大きく報じられました。
香港版国家安全保障法違反の最大の逮捕は今年1月6日、「国家権力の破壊」の疑いで昨年の立法院小選挙に参加調整していた53人を、1000人の警官を投入して逮捕しました。
香港警察はその後、すでに拘束されていた黃之鋒と譚得志を小選挙区選挙参加の罪で再逮捕しました。
香港版国家安全維持法の下で逮捕された人の約8割は、国家分裂や国家権力の破壊で起訴されています。香港版国家安全維持法の4つの重大犯罪は「国家分裂」、「国家権力の破壊」、「テロ活動」、「外国または国外の勢力と共謀して国家の安全を危うくする」で、香港では終身監禁という最高刑が科せられます。
鄧炳強総監によると、香港では反送中活動で逮捕された人が1万2000人にのぼり、そのうちの４割が学生と報じられています。
鄧炳強総監は、反送中事件で薬物関連の逮捕者が出たという証拠はないと認めながらも、反送中デモの参加者は、多幸感のレベルが薬物を服用した後に似ていると表現し、デモ参加者が薬物を服用しているのではないかと疑うこともあったといいます。
[あわせて読みたい記事]
参考記事 *>s
<世界新聞網>港版國安罪捕人近百 反送中捕人已逾萬
http*://bit.ly/3rauUXm
にほんブログ村
