中国からの圧迫が続く台湾ですが、広東省沖の東沙島(台湾領)で9日間連続の実弾射撃訓練を実施しています。
東沙諸島位置
中国人民解放軍軍用機による、台湾南西防空識別圏(ADIZ)侵入が常態化していることに対して、台湾の海巡署は3月1日から9日まで、東沙島で砲撃実射訓練を実施し、様々な状況への対応をシミュレーションしています。
台湾国防部の「リアルタイム軍事最新情報」によりますと、中国人民解放軍の軍用機は、台湾南西部防空識別圏に頻繁に侵入していることや、台湾海峡の中心線を何度も横断しただけでなく、台湾の東沙諸島にも何度も接近していることが軌跡図で明らかにされています。
このような状況は、東アジアの平和と安定を脅かす緊張を生み出しています。
東沙島
中国人民解放軍海軍は、昨年5月に海南島近辺で軍事演習を行いましたが、東沙島への上陸占領演習を目的としていたことが報じられています。
島嶼部への上陸占領演習は、日本の尖閣諸島への上陸強奪へも通じ、日本も看過できない中国の軍事オプションです。
台湾軍の東沙諸島での9日間の軍事演習では、海に向けた実弾射撃雨訓練によって、想定される上陸勢力の様々な状況への対応をシミュレーションしています。
最近、日本の防衛大臣が、尖閣諸島に上陸目的で、領海侵入した外国交戦に対して危害射撃が可能とする見解を出しましたが、自衛隊も尖閣諸島周辺海域で実弾演習して、中国政府を牽制することが必要でしょう。
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参考記事
<中央通訊社>因應共軍侵擾 東沙島9日實彈射擊訓練
http*://bit.ly/3e0nFxZ
<自由亜州電台>台湾宣布在东沙岛进行实弹射击训练 因应中方武力骚扰
http*://bit.ly/2NVCxTw