李克強首相は中国全国人民代表大会の政府活動報告の中で、今年の経済成長目標を6%以上に設定したことを示しました。市場の見込み8~8.5%を下回っています。
アメリカに拠点を置く、世界の華人向けメディアの世界新聞網の報道によると、中国の第13屆全国人民代表大会第4次会議は5日開幕し、李克強首相は政府活動報告の中で、今年の経済成長目標を6%以上に設定したと報告しました。
李克強首相はまた、新型コロナ流行が効果的に抑制され、景気が徐々に回復していることを考慮して、今年の財政赤字率は3.2%前後と昨年よりも低下しており、これ以上、新型コロナ対策のための特別国債の発行は行わないとしています。
2021年の発展目標として、経済成長率以外の目標は、都市部新規雇用1100万人以上、都市部失業率約5.5%、消費者物価指数の年間増加率約3%を挙げ、輸出入の量と質の安定、国際収支の基本的な均衡、国民所得の安定的な成長を図るとしています。
国防予算については前年比6.8%増の1兆3553億4300万元(約22兆6000億円)に設定されました。これはアメリカに次ぐ世界第2位の軍事費であり、日本の国防予算4倍です。
李克強首相は、生態環境の質をさらに向上させ、GDPあたりのエネルギー消費量を約3%削減すること、主要汚染物質の排出量を継続的に減少させることを挙げています。
李克強首相は、中国は新型コロナ感染症を「戦略的な対策」で制圧し、昨年経済のプラス成長を実現した世界で唯一の国だと強調し、脱貧困を実現し、歴史的な成果を出したと自賛しています。
今年は中国共産党結党100周年なので、全人代で掲げた目標は何があっても達成するだろうと思います。中国政府が何も言わなくても、地方政府は目標を遥かに上回る結果を報告することでしょう。
日本では経済成長もしていないのに(むしろ縮小しているのに)、官僚や政治家は消費増税とコロナで痛めつけられた国民を、ポリ袋を有料にし、さらに炭素税導入を検討するなど、さらに苦しめることばかり実行してきます。もう少し国民に期待を持たせる政策は考えつかないのでしょうか?
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参考記事
http*://bit.ly/2Ot8mTW