米下院で党派を超えた2人の議員が、ウイグル人の難民申請を迅速化するための法案を起草しています。 中国で迫害されているウイグル人などイスラム系少数民族の移民を支援するための初めての立法措置です。
米議会
自由亜州電台(RFA)の報道によりますと、フロリダ州選出の民主党テッド・ドイチ議員と共和党マリオ・ディアズ・バラート議員の2人の米連邦下院議員は、早ければ来週にもウイグル人権保護法案を提出する予定です。
なお、米国で昨年成立した『ウイグル人権法』と名前が似ていますが、内容が異なっていて、ウイグル人権法は人権弾圧に関与した中国政府高官らに制裁を科す法律です。
ウイグル人権保護法が可決されると、ウイグル人の難民申請が米国の難民制度において優先事項として扱われることになります。
また、申請者は国連からの推薦を必要としなくなるため、中国政府が強制送還を要求する懸念が減ることになります。
中国政府は最近、経済援助やワクチン支援をと引き換えに、近隣諸国からウイグル人を身柄送還させることに成功しており、人権団体や他国政府から「ウイグル人はさらなる迫害を受ける可能性がある」との批判しています。
日本では中国によるウイグル人権迫害に関心が薄く、マスコミでも扱われることがほとんどないのですが、中国新疆ウイグル自治区では、中国政府による人権迫害が進行しています。
欧米メディア(主にBBC)の報道では、新疆自治区内にはあちこちに強制収容所が建設され、100万人以上のウイグル人が収容され、思想教育や虐待をされていると伝えられています。
若いウイグル人は強制的に避妊主靴を受けさせられたり、ウイグル人女性が強制的に、漢民族と結婚させられており、中国政府はウイグル人を民族として消滅させようとしているようです。
また、多くのウイグル人が、『貧困撲滅』の名目の下に、他省に労働力として強制移住させているという中国政府の内部文書も見つかっています。
もっと多くの人に知ってもらい、人権迫害反対の声をあげてほしいです。
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参考記事
<自由亜州電台>美国会议员起草加快维吾尔人难民申请的法案
http*://bit.ly/3kQd9e9