バイデン米政権は、気候変動問題を担当するケリー大統領特使を上海に派遣したことが話題になる中、同時にバイデン政権は台湾にも非公式代表団を派遣しています。
米国バイデン大統領は14日に、クリス・ドッド元上院議員をリーダーとする超党派の非公式代表団を台湾に派遣しました。ドッド元上院議員は、バイデン大統領からは「親友」と呼ばれている人物です。
同じ14日には、ケリー大統領特使が気候変動問題を協議するために、中国大陸上海に到着しています。
クリス・ドッド元民主党上院議員、リチャード・アーミテージ元国務副長官(共和党)、ジェームズ・スタインバーグ元国務副長官(民主党)の非公式代表団は、14日午後3時に台北松山空港に到着しました。
代表団一行は、台湾の呉秋燮外相と、台湾アメリカ研究所(AIT)台北事務所の李英傑所長に出迎えられ、報道陣のカメラに手を振って挨拶しました。
15日午前中に代表団一行と会談した台湾蔡英文総統は、「バイデン大統領が就任して以来、初めて代表団が台湾を訪問し、台湾と米国のパートナーシップが深まっていることを示している」と代表団を歓迎しました。
蔡英文総統は、「トッド氏はバイデン大統領の信頼できる友人であり、超党派の代表団を台湾に派遣したことは、米国が党派を超えて台湾を支援していることを示しています。 台湾と米国の関係は着実に発展を続けており、ブリンケン国務長官らは、米国が台湾に対して揺るぎない支持をしていることを公に表明しています。」と述べました。
蔡英文総統は、「中国が台湾の空海域に軍艦を派遣し、地域の平和と安定を脅かしているとし、台湾は米国や他の国々と協力してインド太平洋地域の平和と安定を守っていきたい」と中国を牽制しました。
アメリカは同時に、中国にも台湾にも特使を派遣するとは、したたかな外交をしていますね。
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参考記事
<自由亜州電台>拜登派“好朋友”非官方访问团抵台 看重对台民主承诺
http*://bit.ly/3mMg7RT
<中央通訊社>總統:拜登上任首次派團訪台 深化台美夥伴關係[影]
http*://bit.ly/32twdXn
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