5月は国連安全保障理事会の議長国を中国が努めます。中国の王毅外相が議長を務める7日の国連安全保障理事会のハイレベル会合にブリンケン米国務長官が参加し、グローバルな協力関係の強化と、世界の紛争や危機を国際的な行動で解決するための国連の重要な役割について議論すると発表されました。
中国の張軍国連大使は、中国が5月に安全保障理事会の議長国を務める間、7日の会議が「最初の重要な仕事」であると述べています。
中国によると、今回の会議のテーマは「国際的な平和と安全の維持:多国間主義と国連を中核とする国際システムの維持」です。
この会議では、「真の多国間主義の維持と実践を促進し、多国間主義を差し迫った地球規模の問題に適用し、国連が国際問題において真に中心的な役割を果たすようにし、指導者たちが行った政治的宣言を実践することに焦点を当てる」としています。
この会議には、ブリンケン米国務長官のほか、安全保障理事会に加盟する15カ国の外務大臣が出席する予定です。
張軍国連大使は、米国が北朝鮮政策の評価において、圧力よりも外交や対話を重視することを望んでいると述べています。
ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は、米国は対北朝鮮政策の包括的かつ厳格な見直しを完了し、米国の目標は引き続き「朝鮮半島の完全な非核化」であると述べています。
ブリンケン国務長官は、朝鮮半島の非核化は、北朝鮮が非核化を達成するための方法を探る外交努力を、行いたいのかどうか判断する必要があると述べています。
中国が議長国となった国連安全保障理事会ですが、世界的に注目されるチベット、ウイグル、南モンゴルや香港の人権問題は議題にもならないようです。
国連安全保障理事会の議長は1ヶ月ごとの持ち回りなので、人権問題の議論は6月までお預けでしょうか。6月の議長国はエストニアです。
[あわせて読みたい記事]
参考記事
<美国之音>中国主持安理会会议,布林肯称与中国对话“艰难”
http*://bit.ly/3f0w9E4