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米軍機が上院議員を乗せて40年ぶりに台湾に着陸 米軍機に言及しない中国政府は「戦狼」から「パンダ」になった

6月6日に米空軍のC-17輸送機が、3名の上院議員を乗せて台湾松山空港に着陸しました。米軍に「台湾に来るな」と何度も警告していた中国政府は、驚くほど大人しい反応でした。戦狼はいつのまにかパンダに変節していたのでしょうか。

 

 

  ここ数年、中国政府は台湾に厳しく対応し、米軍に「台湾に来るな」と何度も警告していました。しかし6日に米空軍の輸送機が台北に着陸すると、中国政府の反応は驚くほど抑制的でした。

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台湾に飛来した米軍機

 

  今週日曜日(6月6日)午後7時19分、米空軍のC-17輸送機が台北松山空港に着陸し、ダックワース、クーンズ、サリバンの3人の米上院議員が台湾に到着しました。

 

  中国外交部の汪文斌報道官は、6月7日の記者会見で、米空軍機で台湾に到着した米国の上院議員3名について質問されましたが、米国の上院議員についてのみ言及し、米軍機については一切触れませんでした。

 

  「米側には、『一つの中国』政策を堅持するという声明を実践し、『一つの中国』原則と米中共同コミュニケの規定を遵守し、台湾とのいかなる形式の公式関係も直ちに停止することを求める。 いかなる形でも、台湾独立の分離主義勢力に誤ったシグナルを送らないようにして、中米関係と台湾海峡の平和と安定にさらなる深刻な損害を与えないようにすることを求める」

 

  中国の外交官や人民解放軍上級将校は、米軍が台湾に入った場合、台湾に対して武力行使をすると繰り返し公言しており、昨年に環球時報の胡錫進編集長は、「米軍機が台湾に着陸した時点で、台湾海峡での戦争はこの時点で行われる」と警告したこともありますが、今回の米軍機着陸に対して中国大陸は例年に反して強い声明を出しませんでした。

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上院議員訪問団とU.S. AIR FORCE 台北松山空港

 

  北京で国際関係や台湾海峡両岸の状況を追っている独立系政治評論家の呉強氏は、今回の米軍機の台湾着陸の人道的任務は政治的な意味を持つと語っています。

 

  呉強氏は「中国本土のプロパガンダ機関は、概して沈黙を守っています。 一方、SNSはかなり活発で、当局のオブラートに包んだ対応を批判し、 『米軍が台湾に到着するとすぐに中国は軍事行動を取らなければならない』という、従来の中国の戦狼プロパガンダを踏襲しています」と述べています。

 

  環球時報の名物編集長である胡錫進は微博にツイートしましたが、米軍機について言及することを避け、台湾を訪れている3人の米上院議員についてだけ説明していました。

 

  これを受けて多くのネットユーザーは、「米軍が台湾に到着したときは、台湾を武力解放するときだと言っていなかったか?」「米軍機が台湾の空港に公然と着陸したのに、中国のレッドラインはどこへ動いた。」などと批判しました。

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外交部汪文斌報道官

  中国人民解放軍の王洪光中将は、中国の両会(全国人民代表大会全国政治協商会議)の際に台湾のジャーナリストに対して、「もし米軍が台湾に行けば、人民解放軍は3日で台湾を占領する。」と述べました。

 

  3年前には中国の李克信駐米公使が米国議会で「米国が台湾に軍艦を派遣すれば、中国の反分離法が発動し、その時こそ人民解放軍が武力で台湾を統一する」と公言していたこともネットユーザーに暴かれました。

 

  中国政府高官の過去の勇ましい言動とは裏腹に、今回の米軍機の台湾着陸び対しては、見て見ぬふりが目立ちます。

 

  習近平総書記は5月31日の中国共産党中央委員会政治局の集団学習会で、中国は国際社会で友人を作り、「信頼できる、愛すべき、尊敬すべき」イメージの構築に努めるべきだ。」と述べ、「対外的なプロパガンダにおいては、「控えめで謙虚」というトーンを重視する必要がある」と強調しました。

 

  習近平総書記の言葉は、中国の戦狼外交が欧米で強い不満と反発を招き、大きな反感を買っていることを考慮してのことだと考えられます。

 

  中国は強面の『戦狼』から愛くるしい『パンダ』に変身しようとしているようです。もちろん表面的だけですが。

 

 

  アメリカは上院議員の輸送にC-17輸送機を使いましたが、米軍機が「意図的に」台湾に着陸するのは、1979年以来42年ぶりのことです。 

 

  米軍機は1999年の地震や2009年の台風12号で台湾に被害が出たときに、米軍は台湾に輸送機を派遣し、捜索救助機材や救援物資を届けました。

 

  また2015年は米軍機2機が故障して台南空港に緊急着陸し、翌日にはアメリカが修理道具を積んだ輸送機を台湾に派遣しました。この時は中国共産党は「次はお手本にならないように」と牽制しています。

 

  今回、米国は大型の戦略的輸送機を送って中国の動きを見ていますが、さざ波のような中国政府の対応を見て、次はどの様な手を打ってくるのでしょう。もしかすると台湾に米軍基地を設置するつもりかもしれません。

 

  ちなみに米軍機が台湾に上院議員を送った6月6日は何の日かご存知ですか?

 

  1944年6月6日にノルマンディ上陸作戦が行われた、いわゆるD-Dayです。ナチスドイツを崩壊させるきっかけとなった重要な作戦でした。

 

  D-Dayに米空軍機を台湾に着陸させたのは、なんとなく米国の含みを感じます。

 

  ところで、日本が台湾にワクチンを輸送した6月4日は六四天安門大虐殺事件の32周年記念日で、輸送したJAL809便と合わせて「8964」を演出していると噂されています。

 

  日米共同でチャイナチ(ChiNazi)崩壊に向けた作戦が始まったと考えるのは、陰謀論すぎるでしょうか?

 

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参考記事

<自由亜州電台>美机降落台湾触大红线” 北京度反常平静引网民

http*://bit.ly/3x7efqJ

<百度新聞>美国机降落台湾,外交部、国防部迅速反,祖国一不可阻

http*://bit.ly/3va20Ip

<自由亜州電台>美议员D-Day乘霸王运输机赴台 向北京强烈信号

http*://bit.ly/3v54HuU