黄大仙の blog

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米国とカナダは、2人のカナダ人の釈放と引き換えに孟晚舟の起訴を停止する秘密交渉を行っていたことが判明

ファーウェイの最高財務責任者(CFO)である孟晩舟氏の身柄引き渡し事件について、中国が報復として「国家安全保障を危険にさらした罪」で投獄したカナダ人と引き換えに、カナダが「孟晩舟の起訴を停止したい」と考えていると報じられています。

 

 

  中華人民共和国の政治ニュースを専門的に扱う多維新聞が、カナダのグローブ・アンド・メール紙を引用した報道によりますと、カナダのドミニク・バートン駐中国大使が、カナダ・トルドー首相の要請を受けてワシントンD.C.に赴き、米国の政府高官と3週間にわたって会談したことを明らかにしたと報じました。

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足首にGPS発信器をつけた孟晩舟

 

  会談の目的は、中国に拘束されている2人のカナダ人の釈放・身柄引き渡しを求めることで、 そのために、孟晩舟の米国からの「訴追停止」の可能性を協議したとのことです。

 

  バートン駐中国大使は、米国のホワイトハウス国家安全保障会議、司法省、国務省国防省財務省、商務省の関係者と面会し、米国が中国側への圧力を強めるよう、より広範な要求をしていたといいます。

 

  今年3月下旬に、カナダ政府関係者はメディアに対し、米司法省がファーウェイと「訴追停止」の合意に達し、孟晩舟の中国帰国を認める可能性が高く、その場合ファーウェイは多額の罰金を支払うことになるだろうと述べていました。

 

  しかし、どのような合意であっても、孟晩舟が不正行為を認めることが必要であり、その合意は米国連邦裁判所の承認を得なければなりません。

 

  孟晩舟は2018年12月1日に、トランジットで立ち寄ったカナダ・バンクーバー空港で、米国政府の依頼を受けたカナダ当局によって逮捕されました。

 

  米国は、ファーウェイがスカイコムという香港のダミー会社を使ってイランに通信機器を販売したことを告発し、米国の対イラン制裁を回避するために銀行に虚偽の申告をしたとして、孟晩舟を詐欺容疑で起訴しました。

 

  中国当局は、孟晩舟逮捕直後の2018年12月10日に、在中国カナダ人のマイケル・コブリグとマイケル・スペーバーを逮捕し、2020年6月にはスパイ容疑で正式に起訴しています。 

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中国で拘束されたカナダ人 コブリグ氏とスペーバ氏

  これは、国際社会は孟晩舟の事件に対する報復との見方をしていますが、中国政府は、カナダ人2名の拘束は孟晩舟の事件とは関係ないと主張しています。

 

  カナダ・ブリティッシュコロンビア州最高裁判所の引き渡し案件の最終審理は、8月3日に開始されると報じられていますが、米国と中国との間で、人質交換の同意が纏まるのでしょうか。

 

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参考記事

<多維新聞>孟晚舟案|美加曾密 欲以暂缓诉换两加拿大人获释

http*://bit.ly/3gl69UE