中国がウクライナに対して卑劣なワクチン外交を、展開したことが明らかになりました。
22日の国連人権理事会の新疆人権共同声明を撤回しないと、ウクライナに出荷予定の中国製ワクチンを凍結すると圧力をかけ、ウクライナ国連代表部は、25日に中国の新疆に関する共通声明から離脱したと発表しました。
6月22日の第47回国連人権理事会において、カナダはウクライナを含む44カ国を代表して共同声明を発表し、中国に対し、独立した調査機関が新疆を訪問することを直ちに許可するよう求めました。
しかし、25日になってウクライナが突然、共同声明からの脱退を発表しました。
米国AP通信が外交関係者の話として、中国がウクライナに対して、声明を撤回しなければ、少なくとも50万回分の新型コロナワクチンをウクライナに出荷するのを凍結すると警告したと伝えています。
ウクライナは、中国の中国科興(シノバック)が製造した新型コロナワクチン「CoronaVac」を190万回分購入することに合意し。 5月初旬に120万回分のワクチンを受け取ったと発表していました。
中国政府は過去にワクチン提供と引き換えに、中国政府が発表した声明を支持するよう他国に圧力をかけたり、中国の人権を批判、疑問、調査しようとする声明を支持しないよう他国に求めたりしてきました。
しかし今回、中国がウクライナに圧力をかけたことは、中国政府が人々の健康や命を犠牲にしてでも、自国の人権問題に対する国際的な注目度を下げ、批判に対抗する戦いを強化していることを示していると、外交関係者から指摘されています。
欧米の有る外交官の一人は、ウクライナ政府が中国からあまりにも強烈な圧力を受けているため、ウクライナ代表団は前夜に「脱退しなければならない」と言ってきたと明かしました。
ウイグル人ジェノサイドをはじめとする人権問題に対して、中国がなりふり構わずに他国に圧力をかけていることは、中国が人権問題の存在を認めている様なものです。
国際社会が中国への圧力を強めれば、中国の影響を受けない独立調査団が新疆ウイグル自治区を訪れる日も近いかもしれません。
日本の国会が非難決議案を与党の反対で決議できなかったことは、本当に残念でなりません。
反対した媚中派の人たちが、東京地検から脱税容疑で起訴されて、失脚してくれると嬉しいのですが、まだ早いのかな。
参考記事
<徳国之声>美媒: 中国以疫苗逼迫乌克兰退出新疆人权声明
http*://bit.ly/3jfyGxV
<多維新聞>乌克兰宣布退出新疆问题共同发言 美媒:中国施压
http*://bit.ly/3vWypCN
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