中国では沿岸部の8つの省・市だけが、中央政府からの配分額以上の税収をあげており、国の税収の80%を占めていました。
台湾国営メディアの中央通訊社の記事より。
最近の報告によると、2020年に中国の31省・市のうち純税収がプラスになったのは、広東省、上海市、江蘇省、浙江省、北京市、天津市、山東省、福建省の8省・市のみで、中央政府の配分額よりも多く支払い、国家の税収の80%を占めていました。
トップの広東省は昨年、9,296億元(約15兆7千億円)を中央政府に納め、中央政府からの配分金1,987億元(約3兆4千億円)を受け取り、正味の納税額は7309億元(約12兆3千億円)となり、次いで上海、江蘇、浙江の正味の納税額は、それぞれ5,483億元(約9兆2千億円)、4,605億元(約7兆8千億円)、4,397億元(約7兆5千億円)となっています。
注目すべきは、トップ4は長江デルタや珠江デルタなどの沿岸部の省・市であり、トップ8の省・市で全国の正味の納税額の80%以上を占めていることです。
「8つの省・市が国を養っている」と表現する人もいます。
残りの23省・市については、中央政府からの配分金が納税額を上回っていました。 納税額が少ないのは青海省、チベット自治区、新疆ウイグル自治区、四川省、黒龍江省、河南省で、東北部や西部の省でした。
南北、東西の省・市の間の納税額の格差は、常にこのような状態であり、将来的には格差が拡大するだろう予想されています。
地方自治体の納税額は、財政力を反映したもので、 南東沿海省は経済活動が活発で、民間企業が多く、人口流入も多いため、税収源が多いのに対して、北部や西部の経済は全般的に低調で、企業や住民は投資や雇用を求めて南東沿海省に移動する傾向があります。
このような話題は、中国でビジネスをする人は関心があるかもしれませんが、一般の人にはどうでもいい話題が、中国外のメディアで扱われているのは何故なんでしょう?
欧米では、新型コロナの蔓延は中国の責任であり、賠償させるべきだとする意見があります。もしかすると、賠償の代わりに経済的に裕福な省を100年租借したり割譲させたりするつもりなのかも。。。まさか、そんな事はないだろうなぁ。
参考記事
<中央通訊社>8省市养全国?中国南方沿海省市上缴税收占8成
http*://bit.ly/36IIYPT