自由民主党総裁選に立候補している高市早苗前総務大臣は、20日に台湾の蔡英文総統とビデオ通話をしました。台湾メディアは、「日本版蔡英文」誕生に期待を寄せ、中国メディアは、台湾メディアが昨年の米大統領選の時と同じミスをしていると揶揄しています。
台湾国営の中央通訊社と、中国国内メディアの環球時報の記事より。
高市早苗前総務大臣は、20日に蔡英文総統とビデオ通話を行ったとツイートしました。
高市早苗前総務大臣のツイートは、安倍晋三前首相と、蔡英文総統にリツイートされ、中央通訊社は安倍前首相のリツイートを取り上げて、世界が注目するビデオ通話だったと報じました。
中央通訊社の報道によると、ビデオ会議で蔡英文総統は、日本が5回にわたってワクチン提供の支援をしてくれたことに感謝するとともに、地域の安全保障、経済状況、産業のサプライチェーンなどについて意見交換を行い、今後、様々な分野で台湾と日本がより緊密な協力関係を築いていくことを期待していると述べました。
中央通訊社の記事では、18日に行われた日本記者クラブ主催の公開政治討論会で、高市早苗氏が中国の覇権強化について、台湾では緊急事態の可能性が高く、日本は実際に抑止・対応するために必要な能力を維持し、日米同盟で強化すべきだと述べたことを取り上げました。
中央通訊社は、高市早苗氏が以前から台湾を気にしているとし、「日本版の蔡英文」が誕生する可能性に期待を寄せています。
一方、中国共産党機関紙人民日報系列の環球時報は、中央通訊社の記事を批判する記事を掲載しました。
環球時報の記事では、『台湾ネット民』のツイートとして、「蔡英文の動きは博打だ」、「蔡英文はバイデン当選に懲りて無いのか」を紹介していました。
台湾の蔡英文政権は、トランプ前米大統領の任期中に、米中対立路線を追求し、米国の中国弾圧に協力しようとしていました。
昨年の米大統領選では、台湾政府やネット民は圧倒的にトランプ氏を支持し、バイデン氏を蔑視していました。
ところが、米国の選挙人団がバイデン氏が306選挙人を獲得して勝利したことを確認した後、台湾外交部が慌てて「関連ルートを通じて適切な方法でお祝いする」とバイデン氏にすり寄りました。
この時、大陸のネットユーザーは、「間違った方(トランプ)に掛けていたが、今は必死になって取り消している」と皮肉りました。
環球時報の記事は、「台湾政府は高市早苗候補に賭けているが、今に必死になって取り消すことになるぞ」と言いたいようです。
自民党総裁選では、誰が当選するかわかりませんし、自民党員では無い私には投票権も無いので見守るしかありませんが、中国共産党は高市早苗氏には当選してほしく無いようです。
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参考記事
http*://bit.ly/2XwfRhd
<環球時報>改不了押宝?蔡英文与日首相候选人高市早苗视频通话
http*://bit.ly/3AwCsZF