2022年2月4日に開幕する北京冬季オリンピックまであと80日を切り、北京冬季オリンピックも2008年の北京オリンピックのような輝きを放つのかどうか、世界中が注目しています。
フランス国営メディアRFIの記事より。
北京に隣接する河北省西北部の張北地域には、風力、太陽光、バイオマスなどのクリーンエネルギーを使った発電設備が多くあります。
張北地域のグリーン電力は北京の電力網に供給され、北京冬季五輪の会場の照明に使用され、五輪会場の「クリーン運営」をオリンピック史上初めて達成することを目指しています。
河北省張北地域の農業に関する諺には、「堤防からの風は春から冬まで吹く」というものがあり、この地域の豊富な風力エネルギー資源を表しています。
2020年6月には、2022北京冬季五輪のクリーンエネルギー支援プロジェクトとして、張家口地区の数百の風力発電所と数千の太陽光発電所を有機的に結びつけた「張北柔直プロジェクト」が稼動しました。
このプロジェクトは、数百の風力発電所と数千の太陽光発電所を有機的に結びつけてネットワーク化し、 冬季オリンピック会場でのグリーン電力の運用に向けて、重要な一歩を踏み出しました。
これは、北京の年間電力消費量の約10分の1に相当し、年間780万トンの石炭を節約し、2,040万トンの二酸化炭素を削減することになると言われています。
「張北柔直プロジェクト」では、グリーン電力を安定かつ十分に供給するために、張北は風力と太陽光の送電のための統合装置を確立し、豊寧では発電所全体の「蓄電池」の役割を担う揚水発電所を建設しました。
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揚水発電所とは、電力需要の少ない時に余剰電力で、下部貯水池から上部貯水池へ水を汲み上げておき、電力需要が増加した時に上部貯水池から下部貯水池へ水を落とすことで発電する水力発電方式です。
電力供給が豊富なときにはエネルギーを蓄え、電力が不足したときには送電網への補充が間に合うように利用されます。
このような電力プロジェクトによって、習近平総書記は北京冬季五輪が、史上初めてクリーンエネルギーだけで運営されたオリンピックとしてカーボンニュートラルをアピールしようとしています。
北京五輪が本当にクリーンエネルギーだけで運営できたら、中国の国威発揚になるとともに、グレタさんから『習おじいちゃん、大好き!』と言ってもらえることでしょう。
たぶん北京の工場や一般家庭向けの電力は、停められるんでしょうね、、、知らんけど。
参考記事
<rfi>全部场馆用绿能 习近平借北京冬奥宣扬碳中和决心
http*://bit.ly/3DgISxx
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