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IOCが再び彭帅とビデオ通話、「安全を確認」主張し、北京冬季五輪ボイコットの潮流打ち消しに必死

世界的なテニスプレイヤーの彭帅選手が、もと中国共産党高官から瀬尾被害を受けたことを告発し、『行方不明』になった事件では、国際オリンピック委員会IOC)は2日、彭帅選手と再び連絡を取り、「安全」を確認したと発表しました。

 

  米国国営の国際メディアの自由亜州電台の記事より。

 

  IOCの発表直前には、女子テニス協会WTA)が、中国政府の対応に不満があるとして、中国での全大会の中止を発表しており、2カ月後に迫った北京冬季五輪は、ただでさえ物議を醸しているのに、さらに脚光を浴びるものになっています。

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彭帅事件では、WTAは中国内の大会を中止 IOCは中国政府を擁護

  IOCは、中国女子テニス界のスター選手である彭帅と、再びビデオで話をしたと声明を出しました。

 

  声明によると、中国女子テニス界のスター選手である彭帅選手の、健康と安全に関して多くの団体が懸念を示したため、先月21日に続きIOCバッハ会長が1日に彭帅選手とビデオ会話したと説明しています。

 

  先月11月初に彭帅選手は、張高麗元中国副首相から性的暴行を受けたことを告発し、その後行方がわからなくなりました。

 

  IOCの声明は、前回の声明と同様、彭帅選手の性的暴行疑惑には言及せず、彼女の状況について「安全を確認した」とだけ述べました。

 

  IOCの対応は、他の国際的なスポーツ組織とは対照的で、女子テニス協会WTA)は1日、香港を含む中国で開催されるすべての大会を直ちに中止すると発表しました。

 

  WTAは、中国政府の彭帅事件への対応を見る限り、選手やスタッフが危険にさらされる可能性があることを認識したと述べています。

 

  米国在住の法学者である滕彪氏は、WTAは利害関係よりも原則や人権を優先し、IOC権威主義的な政権に加担したと指摘しています。

 

 

  IOC中国共産党の尻拭いをしているのでしょうか?

 

  中国外交部の汪文斌報道官は2日の定例記者会見で、WTA

が中国での大会を中止したことについて、直接の回答を避けながら、「中国はスポーツの政治化には常に断固反対している」とだけ述べました。

 

 しかし、中国外交部はこれまでと同様に、彭帅事件については何も述べませんでした。

 

  IOCはずっと彭帅の性的暴行疑惑について何も語らず、目立たないようにしています。これは、来年の冬季五輪の開催地である中国を怒らせたくないという理由からだと多くの人が感じています。

 

  IOCの最年長メンバーであるリチャード・W・パウンド氏は、この憶測は「ナンセンス」であると述べています。

 

  というのも、IOCが彭帅選手と最初にビデオ電話で話した時、彭帅選手が強要されているのではなく、問題ないように見えるという点で意見が一致したからだとパウンド氏主張しています。

 

  彭帅選手への性的暴行疑惑を調査すべきだという意見について、パウンド氏は、30分の通話では実現不可能であり、解決には長い時間がかかると主張しました。

 

  しかし法学者の滕彪氏は、「これらのビデオ通話は、彭帅がまだ生きていることを示しているだけで、それ以外何も教えてくれません。」と指摘しています。

 

  さらに滕彪氏は、「客観的な効果という意味では、裏目に出ています。中国当局は国際的な世論を落ち着かせたいと考えていますが、外部からの注目度は衰えていません。」とも指摘sています。

 

 

  北京冬季五輪のボイコットが主流に。

 

  国際人権団体「Safeguard Defenders」は、IOCと彭帅選手との通話は、彭帅選手が当時自由に話すことができたかどうかや、会話の正確な内容がわからないため、彭帅選手の安全に関する国際的な懸念を払拭できていないと述べています。

 

   さらに言えば、カメラの外で何が起こっているのか、IOCは知らなかったはずで、IOCは、彭帅選手の近況報告を鵜呑みにしているだけだ、と指摘しています。

 

  また、張高麗元中国副首相が北京冬季五輪に取り組む主要グループのトップであったことを考えると、今回の彭帅事件は、国際的な冬季五輪のボイコットの波にさらに拍車をかけるのではないかという世論もあります。

 

  11月以降、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアなど、複数の欧米諸国が外交的ボイコットを検討しており、 ドイツの次期外務大臣であるアナレーナ・バーボック氏は2日、ドイツが北京冬季五輪をボイコットする可能性を排除しないと述べました。

 

  フリーチベット学生運動の草の根キャンペーンの責任者であるテンジン・ヤンゾム氏は、「北京冬季五輪のボイコットは、もはや人権団体の呼びかけだけではなく、スポーツやオリンピックの世界にも波及していて、より多くの人が目を覚ましていると感じています。」と北京冬季五輪ボイコットの波を歓迎しています。

 

  EU1130日に、「中国政府が彭帅選手の安否を示す『検証可能な証拠』を公開し、彭帅選への性的暴行疑惑について徹底的かつ透明性のある調査を開始することを希望する」と声明を出しました。

 

  日本政府や日本のマスコミは目を覚ますことがあるのでしょうか?それともアスリートを北京に派遣して、拉致拘束の危険に晒すつもりでしょうか?

 

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参考記事

<自由亜州電台>际奥委会再与彭帅通话 掩不住北京冬奥抵制浪潮?

https*//bit.ly/3xMLpgS


 


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