中国当局は北京冬季五輪に関わるすべての人物を「クローズドループ管理」すると発表しました。 また北京冬季五輪組織委員会は、新型コロナワクチンの予防接種を完了した人は21日間の集中検疫を免除すると発表しました。
米国ニューヨークに拠点を置き、中華人民共和国の政治ニュースを専門的に扱うメディアの多維新聞の記事より。
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国際オリンピック委員会、国際パラリンピック委員会、北京冬季五輪組織委員会はこのほど、北京冬季オリンピック・冬季パラリンピック大会予防接種マニュアル第2版を発表しました。
このマニュアルでは、北京冬季五輪期間中に来華する五輪関係者に対し、予防接種などについて細かく規定しています。
マニュアルによると、北京冬季五輪の成功のためには、適切な疫病予防と対策が重要であるとしています。
北京冬季五輪では、2,000人以上のアスリートが北京に滞在するほか、中国国内外から来た25,000人以上の関係者がこの大会に関わります。
マニュアルによると、北京に来るすべての関係者は、少なくとも14日前に新型コロナワクチンの接種を完了しなければならず、ワクチンを接種していない関係者は、北京に到着後21日間の集中検疫を受けなければならないことになっています。
北京冬季五輪組織委員会疫病予防管理室の黄春副主任は、「飛行機に乗る96時間前に2回のPCR検査が必要とされ、税関に入る際に口腔咽頭スワブと鼻腔咽頭スワブの二重のPCR検査を同時に行う」と述べています。
また、マニュアルによると、開幕直前の2022年1月23日から冬季パラリンピック大会終了まで、冬季五輪を安全に開催するためにクローズドループ管理を実施するとのことです。
クローズドループ管理とは、不要な接触を減らすことで五輪関係者や中国国民の安全を確保しながら、日常業務をこなす特殊な管理方法と言われています。
クローズドループ管理の原則は、完全閉鎖型、ポイントツーポイントで、五輪関係者から観客や社会全体への新型コロナウイルスの拡散の可能性を最小限に抑えることができます。
クローズドループ管理は、到着・出発、移動、宿泊、競技、開会式、閉会式、その他冬季五輪に関わるすべての会場を対象としています。
クローズドループの中では、参加者は冬季五輪会場間を移動し、トレーニング、競技、仕事に関連した活動にのみ参加することができます。
クローズドループ期間中は、すべての五輪関係者が毎日健康モニタリングとPCR検査を受け、冬季五輪専用車両による指定会場(競技会場、契約ホテルを含む)への移動のみが許可されます。
クローズドループ期間中は、疫病予防措置が厳格に実施されるとともに、一般市民や他のカテゴリーの関係者との接触がないように配慮されます。
東京五輪でも感染症対策は厳格に行われましたが、北京冬季五輪では、中国の威信をかけて、管理は厳重に行われると思います。『管理をくぐり抜けて外部と接触した』五輪関係者は遠慮なく逮捕拘束されることでしょう。
参考記事
<多維新聞>冬奥会|北京组委:来华已接种疫苗人员可豁免隔离
http*://bit.ly/3GYQEgG
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