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保5(経済成長率5%の保持)は望み薄?! ゴールドマンサックスが中国のGDP成長率見通しを下方修正

中国当局は、3月から開催される全国人民代表大会(全人代)で、2022年の経済成長率見通しを少なくとも5%と発表したいと見込まれていますが、今や至る所で新型コロナ感染症が拡大し、厳しいゼロコロナ政策がとられている中で達成可能でしょうか?


 

  ドイツ国営の国際メディアである徳国之声の記事より。

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中国国内はゼロコロナ政策だが、外需は旺盛

  米国の投資銀行ゴールドマン・サックスは、2022年の中国の経済成長率の見通しを従来の4.8%から4.3%に引き下げるレポートを12日に発表しました。

 

  これは、主にオミクロンウイルス対策・制御の中で、中国での企業活動に対する規制が強化されていることが原因です。

 

  ゴールドマン・サックスのアナリストは、感染対策としての規制の悪影響は主に2022年の第1四半期に現れ、第2四半期には回復すると考えています。

 

  また、冬以降はブースターワクチンがより広く展開されるため、感染の発生をより簡単に抑えることができると想定しています。

 

  アナリストは、「ウイルスに関する公衆衛生システムの経験の蓄積と、国境検疫および国内のウイルス管理システムの継続的な改善を考えると、オミクロンによる影響を過大評価していたことが判明するかもしれない」と述べています。

 

  アナリストは、中国国内消費が最も影響を受けそうだが、サプライチェーンの混乱が限定的であるため、輸出はそれほどでもないだろうと述べています。 これは、中国の公式発表の数字と一致しています。

 

  中国国家統計局の傅玲輝報道官は昨年12月、中国の消費と投資の年間成長率が2021年初頭から昨年11月には1低下し、需要側の逼迫を反映していると指摘した。

 

  統計局は、これは中国各地での疫病対策による消費市場への影響と関係があると分析しています。

 

  中国華東理工大学商学院の沈凌准教授は、現段階では内需への懸念はあるものの、感染流行下の中国の経済パフォーマンスは全体として他国よりまだ優れていると考えています。

 

  沈凌准教授は、中国の「ゼロコロナ政策」は続き、ゼロにすることでコストがかかるのは確かだが、中国経済は強くなっており、感染症流行に大きな変化がない限り、この政策は続けるべきだと述べています。

 

  中国税関総署によると、2021111月の11カ月間で、中国の対外貿易の輸出入額は54700億米ドルで、前年比31.3%増となりました。

 

  沈凌准教授は、「このような結果は、米国の予想を超えただけでなく、中国自身も予想していなかった」と述べています。

 

  沈凌准教授は、「ゼロコロナ政策のもと、中国のサプライチェーンが安定していることが、強い外需につながっている」と指摘しています。

 

  中国のサプライチェーンの一部はベトナムやインドなどに移りましたが、これらの国々で発生したロックダウンにより生産も停止しているため、この流れは止まっています。

 

 

  中国経済2020年第1四半期、新型コロナウイルスの国内初発生時に国の半分が封鎖され縮小しました。

 

  しかし2020年第2四半期には、中国国内でのウイルスは制御され、経済は成長を取り戻しました。

 

  それから2年近くが経過し、現在の状況は、2020年の流行や2021年夏の小規模な流行に比べて患者数が少ないにもかかわらず、中国当局渡航制限などを強化しています。

 

  新型コロナの抑制は、引き続き中国当局の最優先課題となっています。

 

  秋までは、中国は感染症対策にゼロコロナ対策を維持するとの見方が多く、 そのころには、第20中国共産党全国代表大会が開催され、習近平国家主席前人未到3期目を迎えることが予想されています。

 

  さらに緊急に、24日に北京冬季五輪の開幕を控え、当局は旧正月(今年は21)がさらなる感染症拡大につながらないようにすることに注力しています。

 

  ゴールドマン・サックスのアナリストは、実質成長率とGDP目標の潜在的なギャップを調整するために、中国政府はより多くの刺激策を展開するか、2020年に行ったように、成長目標そのものを公表しないことも考えられると述べています。

 

 

  オミクロン株の拡大が続く中で、中国はゼロコロナ対策としてかk地域でロックダウンを続けています。

 

  ロックダウンは経済活動をストップさせる政策ですが、それでも経済成長5%を実現する秘策があるのでしょうか?


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参考記事

<徳国之声>5无望? 高盛下调中国GDP长预测

http*://bit.ly/3KiDfmv