習近平が2012年に政権をとって以来、海外に亡命を求める中国人が激増しています。国連によると、その数は習近平以前の7倍に増えており、2020年には11万人の中国人が海外に亡命を申請しています。 このような背景から、中国は世界各地で「逃亡者」を追跡し、強制的に帰国させる取り組みを加速しています。
フランス国営ラジオ放送局のrfi(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)の記事より。
2014年以降、中国が世界120カ国から連れ戻した人民は、公式の数字だけでも1万人に上ります。
スウェーデンのNGO団体のSafeguard Defendersは、18日に報告書を発表し、公式の数字は「氷山の一角」に過ぎないと述べました。
報告書によると、数字よりも重要なことは、対象となる「逃亡者」の大多数に対して、違法な強制手段が用いられていることであり、中国はもはやこの秘密の慣行を隠さず、非自発的帰還の利用が時に必要であると公式に表明しているほどです。
中国による海外逃亡者の帰還は、2014年に汚職で訴えられた国民を中国に連れ戻すことを目的とした作戦『きつね狩り』が開始されたことに端を発します。
中国の強制帰国は、時に非常に憂慮すべきもので、2017年にはカナダ国籍の大富豪・肖建華氏が、高級ホテルから正体不明の6人の男に車椅子で頭部を毛布で覆われて連れ去られる事件が発生しています。
中国政府が、海外にいる中国人を強制帰国させる手段には、『中国に残っている家族に対する脅し』、『中国の諜報員を対象者の居住国に派遣して直接圧力をかける』、『誘拐』の3つが主な方法として挙げられます。
あなたの隣の中国人が、突然消えたり、唐突に帰国したりした場合には、中国政府の圧力や誘拐が理由かもしれません。
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参考記事
<rfi>中国加速追踪并强迫其在世界各地的“逃犯”返回
http*://bit.ly/34Sgvt0
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