4日に行われた北京冬季五輪の開会式で、中国の少数民族の一つである朝鮮族が、朝鮮族の伝統的衣装である韓服を着て五星紅旗リレーに参加したことが、『中国の動きは明らかに他国の文化を侵害している』として、韓国人の怒りを引き起こしました。
米国に拠点を置く、世界中の華人向けメディアの世界新聞網の記事より。
北京冬季五輪の開会式では、中国の少数民族が中国国旗である五星紅旗を次々とリレー形式で手渡すパフォーマンスで、色鮮やかな衣装の中でひときわ目立つ白と薄いピンクの韓服姿の朝鮮族の少女の姿がありました。
韓国のネット上では、開会式を見たネットユーザーから「なぜ韓服があるのか」という議論がすぐに湧き起こりました。
中国と韓国が韓服をめぐって論争になるのは今回が初めてではなく、先に公開された北京冬季五輪のプロモーションビデオに韓服と朝鮮族の伝統舞踊「象帽舞」が登場したことでも、韓国側から「中国は韓国の歴史と文化を自分たちのものにしようとしている」との不満が噴出しました。
この事件は韓国政界で議論を呼び、野党が政府に「立ち上がる」ことを求め、与党の大統領候補である李在明氏もFacebookを通じて「他国の文化を欲しがるのはやめてほしい」と発言しています。
韓国与党議員も「こうした問題を放置すれば、韓国民の反中感情を煽って中国との外交関係発展に不利になるだけ」と韓国政府の無策に懸念を示しています。
韓国の反応に対して、中国のネットユーザーの反応は、
「中国朝鮮族が伝統的な衣装を着ることに何の問題がある」
「朝鮮族が伝統的な服を着ないで、何を着ろと言うんだ。」
「『韓服』は中国が発祥だ。」
「中国にはモンゴル人、カザフ人、ロシア人もいるんだ。」
「韓国人は反中国を装っているが、中国市場に頼りきってるじゃないか。」
韓服をめぐる中韓の論争ですが、日本人は対岸の火事と呑気に構えていると、「和服は中国起源だ」「巻き寿司は韓国料理」などと文化侵略されてしまいますよ。
参考記事
<世界新聞網>朝鲜族冬奥开幕穿韩服 南韩批侵占文化
http*://bit.ly/34DeDUW