黄大仙の blog

何にでも首を突っ込みたがる好奇心旺盛なOJISANブログです。

恒大会長の許家印:負債返済のために資産の安売りに頼ることはできない

恒大集団の許家印董事長は最近、恒大集団の販売前預託資金が現在500億元(9000億円)を超えており、販売未収金が800億元(14500億円)であることを明らかにしました。 

  米国に拠点を置く、世界中の華人向けメディア世界新聞網の記事より。

f:id:deepredrose:20220210105157j:plain

恒大集団の許家印董事

  昨年来破綻の噂が絶えないが恒大集団ですが、許家印董事長は、中国内メディアのインタビューで「負債の返済のために会社の資産をいつまでも売却してはいけない」と述べています。

 

  許家印董事長は、「今年中に約7000万平方メートル、60万戸の建物を引き渡す」という目標は、恒大集団が今年中に引き渡しを保証する全建築プロジェクトのほぼ50%に相当することを明らかにしました。

 

  許家印董事長は、「会社の資産を安く売ってはいけないし、資産処分の過程で抜け道がないように注意しなければならない。 資産を安く売って借金を返すということに頼っていてはだめだ。資産を安く売った後でも借金を返すのは難しい。」 と述べています。

 

  また許家印董事長は、恒大集団の販売前預託資金が500億元以上に上り、販売未回収金は800億元であることも明らかにしました。「手元資金は十分ある」と言いたいようです。

 

<注釈>販売前預託資金:中国の不動産開発業者は住宅物件を完成前に販売することが認められていますが、売却で得た資金は地方政府が管理する預託口座に入れなければなりません。

 

 

 

  ブルームバーグの報道によれば、デフォルト危機に直面している恒大集団は、債務リスクを解消するために、恒大不動産と恒大汽車以外のほぼすべての資産など、恒大の資産を大量に売却する計画であると伝えられています。

 

  許家印董事長の発言は、ブルームバーグの報道と矛盾しているのですが、「手元資金は十分にある」と言いたげな発言は、投資家や住宅購入者を安心させる目的があるのかもしれません。

参考記事

<世界新聞網>恒大董座许家印:不能靠贱卖资产去还债务

http*://bit.ly/3gCqBkw