渦中の『鎖につながれた8人の子どもの母事件』は、事件が起きた徐州氏豊県董集村がフェンスで囲まれて、外部との出入りが制限され、『鎖につながれた8人の子どもの母』の行方が注目されています。
米国に拠点を置き、中国、台湾、香港、マカオの政治、経済、社会、生活、金融などのニュースを世界中の華人向けに発信するメディアの世界新聞網の記事より。
中国共産党江蘇省委員会と江蘇省政府は2月17日に、徐州の鎖につながれた8人の子どもの母事件を受け、調査チームを設置したことを発表しました。
しかし、ほとんどの中国国民は江蘇省政府のこの動きにあまり期待せず、共産党が「沈静化しようとしている」ことの表れと見ています。
中国の調査ジャーナリストの鄧飛によって、鎖につながれた8人の子どもの母と夫との結婚証明書が明らかにされましたが、江蘇省政府の公式調査チームがまず調べるのは、結婚証明書を流出させた人物が誰なのかということだそうです。
ネットユーザーの多くはこの動きに失望し、「問題を解決するのではなく、問題を提起した者を先に炙り出す」という中国共産党のやり方に沿った動きだと避難しました。
また、江蘇省徐州市豊県の董集村とその周辺では、「防疫」の名の下に、地元警察が設置した既存の検問所に加えて、先週から村と周辺を囲み数百メートルに及ぶトタンの柵が設置され、警察官が人と車の出入りを監視しています。
鎖につながれた8人の子どもの母は、江蘇省の豊県精神病院に収容されていますが、彼女を見舞おうとした女性ボランティア2人が、一時は警察に拘束されたこともありました。
彼女らは釈放されましたが、身体についたあざを見せて、拘束した警官の暴力を公に非難しました。
8人の子どもの母はすでに豊県精神病院には入院しておらず、転院している可能性が高いようで、彼女は豊県にも徐州市にもいないと噂されています。
江蘇省当局は『8人の子どもの母』を隠し、事件を鎮静化させようとしているようです。
徐州市では人身売買や誘拐によって連れてこられた女性が多くいると噂されており、前述の調査ジャーナリストの鄧飛は、8人の子どもの母が発見された徐州市豊県董集村から5キロほど離れたところに、『たくさんの若い女性が他の場所から連れてこられ、外の世界から隔離されている』と告発する文書を公開しています。
江蘇省当局が鎮静化したいのは、『鎖につながれた8人の子どもの母事件』だけではなく、『村ぐるみの若い女性の誘拐監禁事件』を覆い隠そうとしているのかも知れません。
「他の場所から若い女性を誘拐してくる」という、闇の深い都市伝説のような噂話ですが、子供の誘拐事件が日常茶飯事に起きている中国ではあり得ることなのかも知れません。
参考記事
<世界新聞網>徐州八孩案传受虐女被转移 事发村落被围上铁皮
http*://bit.ly/3JKgA19