黄大仙の blog

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上海が医療崩壊寸前 防疫医療チーム長が解任か

封鎖が続く上海市当局の発表によりますと、2日の感染者は8226人で過去最多を更新しました。大規模な高齢者介護病院では集団感染が発生し、看護師、医師も感染するなど、医療崩壊寸前の状態に落ちっています。

  米国に拠点を置き、中国、台湾、香港、マカオの政治、経済、社会、生活、金融などのニュースを世界中の華人向けに発信するメディアの世界新聞網の記事より。

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検査のため行列を作る上海市

  上海当局は新型コロナによる死亡例は無いと発表していますが、上海東海老人病院の介護士は、最近病院から数人の遺体が運び出されるのを見聞きし、病院で少なくとも100人が新型コロナの検査で陽性となったと述べています。 

 

  介護士たちは、新型コロナ感染症なのか慢性疾患で死亡したのかわからないとも述べています。

 

  中国共産党機関紙の人民日報系列紙の環球時報の報道によると、国家衛生局の匿名関係者が、上海の医療は「崩壊寸前」であり、病人の数は今後増え続けるだろうと話したといいます。

 

  前述の上海東海老人病院では、ある患者の息子は患者が最近亡くなったと言い、病院を訪れた他の人は少なくとも12人の遺体を見たと言っていたとのことです。

 

  上海ではここ数日、喘息患者がタイムリーな治療を受けられずに死亡するケースが相次いでおり、上海の医療キャパが逼迫していることを示唆しているようです。

 

  上海当局はコミュニティに対して、輸血、大病、その他の緊急医療に対する住民のニーズを把握するよう求めているとのことですが、多くの上海市民はこの考えを受け入れず、「人が死んでいることから教訓を得られないのか?」と不満を述べています。

 

  上海市民は、流行が収まらずに、感染が拡大することを心配しています。

 

  かつて「普通の生活を維持することはゼロコロナ対策と同様に重要視されるべきだ」と主張した、上海复旦大学附属華山医院教授の張文宏が、ここ数日間、防疫に関する記者会見に姿を見せなかったことから、「上海防疫管制指導集団医療チーム長」を解任されたのでは無いかとの憶測を読んでいます。

 

  中央政府の公式方針であるゼロコロナ政策に反する姿勢が問題視されたようです。

 

  新華社通信は1日の報道で、「中国は緩和することなくゼロコロナ政策を主張する」と再び述べています。

 

 

  上海当局は、感染拡大を抑えるために、42日以降、上海を離れる人は48時間以内のPCR検査陰性証明書に加え、24時間以内の抗原検査陰性証明書を同時に提出する、いわゆるダブル陰性証明書の提出が必要であると発表しました。

 

  多くのネットユーザーは微博(Twitterのようなもの)に「もっと前にやっておくべきだった」「明らかに半歩遅れている」と投稿しています。

 

  一方、微博には、高齢者の薬の不足、医療の詰め込み、人々の日常生活のための食料不足など、さまざまな国民の不満に関する書き込みが多く流れています。

 

  上海浦東地区では、喘息発作を起こした住民が、治療の遅れにより死亡したことが伝えられています。。

 

  この住人が喘息の発作を起こした際、家族や隣人が警察や120通報(日本の119通報)が拒否され、家族が救急隊員に患者の危篤状態を伝えた後もAEDの貸し出しを拒否された地のことです。

 

   これに対し、浦東新区衛生福利委員会は1日、助けを求められた救急車は、急性症状の別の患者の緊急治療を行っていたと発表しました。

 

   通報を受け、車載のAEDの貸し出しを依頼された救急車は、 喘息患者が自宅にいるため、救急隊員はその場で状況を判断できず、搬送中の別の救急患者を先に病院へ運ぶことを考慮して貸与に応じなかったと弁解しています。

 

  この救急隊員は現在、職務停止中とのことです。

 

  上海のゼロコロナ対策は、多くの混沌とした状況を生み出しており、政府は国民の不満が発生する可能性があるため、慎重に対処しています。

 

  上海市党委員会副主任、市政府局長である馬春雷は、2日の記者会見で、「感染力が強く、陰湿な変異株オミクロンを前にして、我々は十分に認識していなかった、感染者が大幅に増加することに対して十分に備えていなかった。」と、 珍しく非を認め、「皆様のご批判を真摯に受け止め、改善に努めております 」と述べたのです。

 

  上海のロックダウンはいつ終わるのでしょう。経済への影響も桁外れです。

参考記事

<世界新聞網>張文宏傳遭解職 外媒:上海醫療系統瀕臨崩潰

http*://bit.ly/3NHTwTA