中国共産党の習近平政権は、新型コロナ感染拡大に対して、ゼロコロナ政策で対抗し、中国官製メディアは「勝利のために忍耐する」ことを求める記事を相次いで発表しています。 しかし、習近平と李克強が最近の地方視察でマスクを着用しなかったため、ネットユーザーからは「トップがマスクを着用しないのに、なぜ上海の人々は家にいなければならないのか」という疑問の声が上がりました。
米国に拠点を置き、中国、台湾、香港、マカオの政治、経済、社会、生活、金融などのニュースを世界中の華人向けに発信するメディアの世界新聞網の記事より。
習近平は最近海南を視察した際、新型コロナの感染拡大は依然として非常に深刻で、予防と制御の作業を緩めてはならないと指摘しました。
そして、「継続は力なり」を強調するとともに、「人間第一、生活第一の主張」、「感染の海外からの流入を阻止し、国内のリバウンドを防ぐ」、「科学的精度とゼロコロナの遵守」の3つの主張を提案しました。
習近平が「ゼロコロナ」を堅持する必要性を改めて強調した後、新華日報は13日に記事を出し、「一瞬の不便は長く健康な生活のため、科学を尊重する「ゼロコロナ」でなければ、人々の命と健康を最大限に守ることはできない」とする記事を掲載しました。
14日早朝には新華社は、「咬紧牙关『动态清零』,坚持才能胜利(歯を食いしばって『ゼロコロナ』、粘り強さが勝利への唯一の道)」と題した記事を掲載し、「危機的状況であればあるほど、歯を食いしばり、決して手を抜かず、最後まで粘らなければならない」と国民に訴えました。
しかし上海などのゼロコロナの厳しい管理とは対照的に、習近平と李克強は最近の地方視察の際に、いずれも屋外でのマスク着用はしませんでした。
指導者は屋外ではマスクをせず、屋内にいるときだけマスクをする決まりになっているからだと分析する人もいますが、習近平と李克強がマスクなしで過ごせるなら、なぜ上海の人々は戦争中のように屋内にいなければならないのかと疑問を投げかけるネットユーザーもいました。
一部のネットユーザーは、「感染が拡大する上海ではなく、感染者が少ない海南を視察するとは。」、「武漢の感染拡大の時は雲南に、鄭州の洪水の時はチベットに」と、習近平が最も必要とされていない場所を訪問していると批判する声があります。
13日に上海で確認された感染者数は27,719人と過去最高を記録したのに比べ、同じ13日に海南で確認されたのは3例のみでした。
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参考記事
<世界新聞網>中官媒护航动态清零 习李考察可不戴口罩 百姓不能出户?
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